カウンセリング時間:1回50分は短い?長い?

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

カウンセリングという言葉は、かなり曖昧です。

中身が見えないからこそ、
相性のいいところを選ぶことが難しいと言えます。

「カウンセリングって何?」とよくわからない方も
多くいらっしゃる印象を受けます。

今回は、カウンセリングの時間についてお届けします。


私の摂食障害専門カウンセリングは、1回50分です。
この50分には、理由があります。

いろんな病院やカウンセリングには、
90分から2時間のカウンセリングもあります。

そういったカウンセリングを長期間受けてこられた方にとっては、
「50分!?そんな短くて何か変わるの!?」と驚かれるかもしれません。

逆に、私が経験したような「1分診察」だったり、
20分程度の世間話がカウンセリングと呼ばれていた場合、

「50分も話を聴いてもらえるんだ!」と思うかもしれません。

どの長さにも、いろんな意見がありますが、
私は、カウンセラーとして50分が最適だと思っています。

大学院時代、ある教授の講義で印象的な言葉がありました。
今も非常に、心に残っています。

「物足りないくらいが、ちょうどいい」

たくさんのアドバイスをするよりも、
たくさん聞きだすよりも、

「ちょっと物足りない」

そう感じさせるカウンセリングこそ、最良だと。


ホントに印象に残っています。
そして、心の変化のためにも、「ちょっと物足りない」が最良だと私も考えるようになりました。

「ちょっと物足りない」から、
自分で試行錯誤してみよう。

「ちょっと物足りない」から、
もう1度考えてみよう。

「ちょっと物足りない」から、
もっと深く考えてみよう。

カウンセリング時間が終わった後も、
思考や行動が変わっていくのです。

家で取り組むこと
家で実践すること

カウンセリングでの話を自主的に振り返ること
カウンセリングでの話題を、家族にどう伝えるか・・・

こうした「カウンセリング時間以外の時間」こそ、回復に近づいていくための時間なのです。

大抵、クライアント様は二極化します。
家で、すぐに話して、『●●』と言われて、だから▲▲に変わりました!
という「素早い行動+即変化」の方と、

「なんとなく、2週間過ぎちゃって・・・」
「ちょっとバタバタしていたから、時間が無かったんですよね~」
という前回のカウンセリングから取り組みゼロの方。

説明するまでもなく、回復していく割合が多いのは、前者のクライアント様たちです。


カウンセリング以外の時間こそ、回復していく実践時間です。
その実践時間を有意義に使えるかどうか、そこが分かれ道なのです。

つまり・・・

カウンセリング時間が長くなっても、この実践時間が増えるわけではありません。
むしろ、依存的な声が増えるのではないかと思っています。

「こういう時、どう言ったらいいですか?」

「何もかもやりたくないから、どうにかしてください」

「別に。。。困っていないし」

何もかも、答が知りたくなってしまう。
何もかも、教えてもらわないと動けない。
何もかも、許可してもらわないと自分では許可できない・・・etc.

実際にカウンセリング時間の長さを変えた経験はないので、これらの言葉は私の予想でしかありません。

カウンセリングは、答がもらえる場所ではなく、
考えるヒントや気づくチャンスがある場所なのです。

ヒントやチャンスは、
家に帰って
家族や友達との時間の中で考えてみたり
自分時間の中で、自分と向き合うことが大事なのです。

実践して、感じる。

知識を増やすことよりも、
新しい情報を入れることよりも、
今、感じることなのです。

あなたの心で感じたこと
あなたの心が動いたこと

それらは、あなたにしか分からないことです。

あなたにしか分からないからこそ、
あなたがちゃんと感じてあげることに意味があるのです。

次のカウンセリングは、その報告をしていただく時間です。
■名古屋カウンセリング・オフィス

あなたが感じたことの振り返りと
あなたが感じたことから学んだこと。

それらを共に考えていくことこそ、
心の変化に繋がっていくのではないでしょうか?

カウンセリングを通して心が変化していくこと。

それはとても、時間がかかる作業です。
その時間こそ、摂食障害回復のために意味があるのです。

時間をかけず、「早すぎる安心」をしてしまっていませんか?