摂食障害とアルバイト:「ちょっと働く時」の社会の壁

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害でしばらく「働く」ということから離れた時、
立ちはだかる壁。

「ちょっと働く」という時に、
まわりからイロイロ言われてしまうのです。。。

これは私の経験談だけではなく、
20代の摂食障害の方が、多く経験されています。

20代独身オンナ

ヒマで
お気楽な立場で
自由でしょ

面接に行ったり、職場で、周りからそんなふうに思われていることが、ひしひしと伝わってきました。

なんでもっと(シフトに)入れないの?
昼間、何しているの?
バイトして、(将来は)どうするの?

アルバイトの面接に行くたびに、
いつもいつも言われてきた言葉の数々。

アルバイトが始まっても、
アルバイト以外の「何か」を聞かれるたびに困る日々。

まわりは、みんな「何か」を持っていたから。

昼間は学生
家では主婦

学校という場所
家族という相手

バタバタして、ストレスもたくさん抱えて、大変そうだったけれど、
そんな「大変そうな生活」が、当時の私には羨ましかったのです。

・・・

摂食障害で何年もブランクがあったり
仕事を転々としてきたり

フツーに働くということを
諦めないといけない時期があるかもしれません。

私も上記のような言葉を浴びながらアルバイトしたり
10歳も年下の子が、職場のセンパイだったり、
履歴書を出した瞬間「なんでココにいるの?」とドン引きされたり

いろんなことを、経験しています。

もちろん嫌でたまらないことでした。
でも、これも「諦める」ことの1つなのです。

新卒と同じように働けない自分にも、
長時間働けない自分にも、
毎日は働けない自分にも、
「諦める」ことなのです。

諦めるという言葉は、
ネガティブに聞こえがちですが、

「今の自分を受け入れる」という意味でもあるのです。

今の自分が出来ること
今の自分にとって、ムリの無い範囲。

周りの人にとっては、フツーでも、
今の自分には、しんどいこと。

周りと「同じ」になることを、
一時的に「諦める」ということ。

それは認めたくないことかもしれません。

でも、周りと同じことをやろうとして、
ずーーっと摂食障害が治らないままで生きていくよりも、

一時的に「周りとちがう働き方」を選んで、
少しでも早く安定した社会生活を取り戻すことが必要だと思うのです。

時には、プライドを捨てて。
時には、恥もかいて。

社会の中で生きていくって、そういうことだからです。

社会の中で適応していくために、
「摂食障害だから」は通用しないのです。

目の前の仕事ができるか、できないか。
働くって、実はとってもシンプルです。

だからこそ、家の中でも「摂食障害だから」という言葉を辞めていきませんか?