公認心理師の開業とSNSの使い方病院・カウンセリングの選び方

1番効果的なカウンセリング頻度とは?

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

 

カウンセリング頻度は、クライアント様側にとっても「最適な頻度」というのは分かりにくいと思います。

 

病院や
カウンセリングで
「次回●日に来てください」と言われるがままに予約を取ったり
「話したくなったら来てください」とかなり自由にされて、逆に戸惑ったり。

 

カウンセラーによって考え方はイロイロですが、今回は当オフィスのカウンセリングについて、摂食障害の経験者の立場とカウンセラーの立場の両方からお届けします。

カウンセリング頻度:ベストは週1回

 

まず、摂食障害時代の経験からお伝えするなら・・・カウンセリング頻度は週1回がベストだと思っています。

 

理由は2つ

(1)心は揺らぎやすいから
(2)心がいっぱいいっぱいになりやすいから

 

とてもキズつきやすく、落ち込みやすく、過食になりやすい状態の時、だれかに言われた一言で心が大きく乱れてしまう。。。

 

摂食障害時代は、そんなことが日常的にありました。
だから、「通うこと」で心をどうにか保っているという面がありました。

 

さらに(2)心がいっぱいいっぱいになりやすいから」というのも、理由は重なりますが・・・心のキャパシティー(許容量)がとても小さかったのです。

 

何かあれば、
そればかり考え続けてしまう。

 

何かあれば
すべて終わりだと感じてしまう。

 

こうした思考回路がこびりついているからこそ、すぐに過食に走っていたわけですが^^;;

 

だから、週1回病院・カウンセリングに行くというリズムが必要だったと思います。
もちろん、スケジュールや医師・カウンセラーの考え方で、それが全て叶ったわけではありませんが。

大原則:カウンセリング頻度は、カウンセラーが決めるもの

ココは、経験者としてではなく、カウンセラーの立場からです。

 

私は、カウンセリング頻度は、カウンセラーが決めるもの、と思っています。

 

理由は、「摂食障害の卒業」というゴールに向かって進めているからです。

 

よく例として使うのが、受験勉強です。

 

塾や予備校には、ある程度決まったスケジュールがあります。
ゴールがあるからこそ、プロとしての判断に基づいたスケジュールがあります。

 

夏には夏期講習
模擬試験のスケジュール
直前の追い込み時期・・・etc.

 

決して「やりたい時だけでいいよ」とは、言われないはずです。
受講する科目など、選択できる場合もありますが、大抵の場合は、塾や予備校側がスケジュールを決める立場にあります。

 

カウンセリングでも同じです。
決して、「話したい時だけ」「気分が向いた時だけ」で、摂食障害の卒業につながるわけではありません。

 

当オフィスのカウンセリングでは、月4回または月2回を、クライアント様に選んでいただいています。

 

選べるという点では自由ですが、「完全自由」にはしていません。

 

特にカウンセリング開始時は、月4回をオススメしていますし、状況によっては、途中から月4回への変更をオススメすることもあります。

カウンセリングという枠組みは、成果を出すためにある

 

正直に言えば、カウンセラーとして起業した頃は、「自由にきめてもらうほうがいい」という考えでした。

 

話したいなぁと思った時にカウンセリングにお越しいただいて、堅苦しくない場所で話してゆったりしたほうが、心も癒されるんじゃないか・・・

 

そんなふうに、思っていました。

 

でも、振り返って思うのは、「大学院まで行って、一体何を学んできたんだろう・・・・」という反省です。

 
大学でも大学院でも心理学を学んできたので、カウンセリングというモノについては、いろんな勉強を重ねていたはずなのに「癒されたかった患者時代の想い」が先行していたのだよ思います。

 

カウンセリングは「癒し」ではありません。
カウンセリングの枠組みは、お互いのためであって、成果を出すためにあるのです。

 

ここでいう枠組みをカンタンに説明するなら、カウンセリング上のルールのことです。

 

時間
お金
場所

 
こうしたことが、あらかじめ決まっていて、それらをお互いに守ることで、「成果につながるカウンセリング」が初めて成り立つのです。

 
癒し・おしゃべりには、日常的なグチには効果的だと思います。

 
でも、当オフィスのカウンセリングで取り組んでいるのは「摂食障害の卒業」なのです。
そこが、大きな違いです。

 こちらの卒業アンケートで、実感してください。