摂食障害の家族相談

【拒食症・過食症】「頑張らなくていいよ」こそ、長期化につながる

拒食症と不登校の家族の接し方

「頑張らくていいよ」はお母様のホンネでしょうか…。

摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

・食べられない
・学校に行きたくない
・人間関係に疲れた…

お嬢様がこうした訴えを繰り返す時、「もう頑張らなくていいよ」と声をかけたくなる――

それは、お母様としてよくあることかもしれません。

けれど、この言葉が治そうとする力を奪ってしまうことがあると、知っておいてほしいのです。

摂食障害の現実から目を離すことは、「治る道」ですか?

たとえば、学校に行きたくないと訴えるお嬢様に「行かなくていい」と言えば、一時的に安心します。

でも同時に、社会とのつながりが切れ、家にこもる時間が長期化することもあります。

同じように…

摂食障害の娘に「食べられないなら無理しなくていい」と言うと、その言葉が「痩せたままの状態でいい」「治さなくてもいい」という思い込みにつながってしまう場合もあります。

優しさは必要ですが、「●●しなくていい=治る道」ではありません。

「頑張らなくていい」よりも、「治る方法」を一緒に考えよう

本当に必要なのは、「頑張らなくていい」ではなく、その先の一歩です。

「じゃあ、どうすれば1日でも早く治るのか、少しでも楽に生きられるか」を一緒に考える姿勢です。

“休むこと”は悪ではありません。

 

身体の状態がキケンであればあるほど、休むことはぜったい必要です。
自分で休めなくなったお嬢様に、家族が「休ませてあげるアプローチ」も大切です。

完全休養で、私の摂食障害が劇的に回復に向かった話
摂食障害専門カウンセリング中村綾子です。摂食障害と休養。4回シリーズでお届けしています!ぜひ順番に読んでみてくださいね。■摂食障害と休養1回目:私が休めなかった時代:やりたいことをやれば摂食障害は治ると思っていた2回目:摂食障害で入院・休学続き>>>

しかし、立ち止まったまま放置することは、回復のチャンスを奪います。

優しさとは、苦しみから遠ざけることではなく、きびしい現実を共に見つめ続ける力なのです。

・摂食障害の原因と向き合う
・今からできることを見つける
・回復スケジュールを立てる…etc.

治るために取り組むことは、無数に存在します(スケジュールの立て方)。

【摂食障害の回復】ご家族が今すぐできること

摂食障害の回復の第一歩は、「ただしい知識」を持つことです。

ご家族が「ただしい知識」を学ぶことで、摂食障害のお嬢様への接し方が変わっていきます。

私のカウンセリングでは、ご家庭での接し方やサポートの方向性を具体的にお伝えしています(カウンセリングのご案内)。
また、動画教材「摂食障害の原因を考えよう」では、症状の背景にあるメカニズムや、原因を見つけるための考え方をわかりやすく解説しています。

ネット上の摂食障害の情報は、玉石混交です。
ただしい情報をえらび取るチカラこそ、回復への道なのです。

 

開業12年、摂食障害専門カウンセラーの動画で学んでみてください。
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【動画】摂食障害の原因を考えよう
拒食でも、過食でも、原因を解決改善することは必須です。1番大事な《根本的な問題》をスルーしたまま、食事・体重に執着していませんか。国家資格・公認心理師による解説。