【図解】摂食障害の回復:3つの役割分担で着実な回復をめざそう

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摂食障害の治り方、共依存を防ぐ方法

*今の治療に、この3つは揃っていますか?

家族は見守っているしかないですよね?
摂食障害の娘は、何もかも私に聞いてくるんです。
拒食症だから食べられるものを用意するのがタイヘンです・・・etc.

摂食障害の母親カウンセリングでは、こうした声がとても多いです(単発でもご相談可能です)。

でも、ご家族の役割を超えてしまっていませんか?

こんにちは。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

私は拒食・過食・過食嘔吐を経て、計7年で摂食障害を克服しました。

摂食障害専門カウンセラーとして起業し、まもなく12年になりますが、その後、再発もなく、体重・体型もずーっと維持しています(*2025年追記)。

今回は、摂食障害の回復について「それぞれの役割」を開設していきます。

摂食障害の回復:ご家族の役割とは?

拒食・過食の回復のために、ご家族が

見守るだけは、NGです!

そして、
家族としてフツーに接することです。

この2つが伝わりづらいようですが…

拒食症・過食症の症状=高熱

と考えればわかるはずです。

高熱がでた子どもに「フツーに接する」とは、

・熱を測る
・家で寝ているように促す
・学校を休むために連絡する
・病院に連れていく

などですよね?

摂食障害でも、同じです。

にもかかわらず、お嬢様の言いなりになっていませんか?

そして、中学生以上であれば、以下のことが「できるはず」です。

■摂食障害のお嬢様が、ひとりで出来ること

お腹が空いた時にお腹が空いたと言って、お嬢様が自分で何かを用意することは出来るはずです。

お腹が空いてもガマンしないといけない時(授業中や電車の中など)には、ガマンするはずです。

欲しいものがあった時、「コレ買っていい?」とご家族に許可を求めるはずです(おこずかいの範囲を超えた時)。

●●に行きたいということがあっても、ほとんどの場合自力で行けれるはずです。

自力ではどうしても行けれない場合に限り、「●●に行きたいから、車で乗せていってほしい」と言えるはずです。

学校の勉強と友達との遊び。この区別もつくはずです。

食事とお菓子の区別、「食事>>>お菓子」という常識も身についているはずです。

病気になったら学校を休むけれど、元気になったら学校に行く、ということも知っているはずです。

何か分からないことがあれば、ネット検索したり、本で調べたり、人に聴いたりする力があるはずです。

人との約束は守らないといけないと知っているはずです。

決まった時間には、遅れてはいけないことを知っているはずです。

いかがでしょうか?
これらは、摂食障害のお嬢様が「知っていること」「出来るはずのこと」ですよね?

拒食・過食だから、「ウチの子はできないんです・・・」とばかり言っていませんか?
ご家族のほうから、「出来ない子」と決めてしまっていませんか?

回復のためにご家族が出来ることは、フツーに接することです。

摂食障害だから出来ないのではなく、ご家族が先回りして「(お嬢様にとって)自分でやらなくていい環境」を作り上げているから、「できなくなっている」ように見えだけです。

先回り、要注意です!

摂食障害の回復:家族・病院・カウンセリングそれぞれの役割とは

摂食障害の治り方、共依存を防ぐ方法

*ご家族が治療者の役割まで、やろうとしていませんでしたか?

この3つの円、ぜひお手元の手帳などに書き留めておいてください。

そして、何度も何度も思い出し、「今、大丈夫?」と問いかけてみてください。

摂食障害専門カウンセラーとして、それぞれの役割をこんなふうに考えます。

家族の役割:ふつうに接すること
病院の役割:身体を診ること
カウンセリングの役割:心の問題と向き合うこと。

3つが重なった中央、星印で示してあるところが、摂食障害のお嬢様の場所です。

お嬢様には、3つのサポートが必要なのです。
同時に、ご家族が「治療者代わり」をするのはNGです。

相性のいい治療者が見つからない時こそ陥りがちですが…ご家族が、治療者以上に、治療プランを決めてしまうことです。

・何をいつ食べるか
・体重が何㎏になればいいか
・1日のスケジュール…etc.

この場合、お嬢様は「お母様の言われたとおりに、取り組むだけ」になってしまいます。

さらに、いつまで経っても、摂食障害を「自分事」として捉えづらく、

・何のために食べるのか
・なぜ治さないといけないのか
・治ってどうしたいのか

などを理解しないまま、「とりあえず、お母様の指示に従う」という姿勢が続いていてしまうことが少なくありません。

お嬢様がご家族だけに頼り切り、同時にご家族がなにもかも応えてあげてしまうと、共依存に陥るリスクが高くなってしまいます。

共依存に陥ると…拒食症・過食症を繰り返したり、長期に渡りドロ沼化してしまいます…。

家族は「フツーに接する」と期待できるお嬢様の変化とは…

私はカウンセリング等でも、ご家族の接し方として「フツーに接する」とお伝えしています。

しかし、摂食障害の経歴が長い場合(不調が始まってから1年以上)、そもそも「フツーとは何か?」が分からなくなっているご家族がとても多い印象です。

フツーの接し方が分からなくなったら、想像してみましょう。

「この年齢の子って、どうだったけ?」と。

もしくは、同級生の子を思い浮かべて、「●●ちゃんの家族だったら…」と考えてみたり、逆の立場で考えてみたり(同級生の子が、摂食障害だった場合と仮定して考える)…

やり方はイロイロ思いつくはずです。

さらに…ご家族が「フツーに接する」ことで、期待できるお嬢様の変化とは、

「治りたい」

という気持が沸いてくることです。

つまり、ご家族のホントの役割とは、「お嬢様の治りたい気持ちを引き出すこと」に集約されます。

「お嬢様の治りたい気持ちを引き出す」ために、

・ご家族がフツーに接する
・お母様が心か変わる(⇒母親カウンセリング4ステップ
・生き方・働き方について話し合う(⇒「拒食症と進路」参照

などが必要にになるのです。

これまでの接し方で、お嬢様の「治りたい気持ち」を引き出してきましたか?

治りたい気持ちよりも、ご家族が「治してあげる」と思っていませんでしたか?

「摂食障害の娘を、とにかく病院に行かせたい!」というお母様へ

上記の通り、私は拒食・過食の回復には、病院に行くことは必要だと思っています。

ですが、「病院に行けば治る」というほど拒食・過食はカンタンな病気ではありません。

病院に行くなら、病院の中身を吟味する必要があります。
これはカウンセリングでも同様です。

名前だけでは、中身は分かりませんから。

摂食障害のお嬢様の状態が、命の危険であれば、病院えらびに迷っている時間はありません。今すぐ救急車を呼んで、病院に向かってください。

しかし、命がキケンの状態以外であれば、病院に行きたくないお嬢様を無理やり連れていくことはデメリットが大きいです。

お嬢様が「行きたくない」「治そうを思えない」状態であれば、まずはお母様から専門家とつながることをオススメします。

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