心理カウンセラーの開業

【開業という働き方】「バリキャリ」と「フリーター」以外の選択肢に気づいた時

公認心理師・中村綾子です。
『カウンセリング 開業のリアル』の著者です。

 

開業ランチ会のお申込み&お問い合わせを連日いただいていると、開業したい方・開業している方の多さに驚きます♪

 

私にとっての開業とは、夢いっぱいのものではなく、ある意味、取捨選択して残った唯一の働き方でした。

 

今回は、ちょっと暗い話ですが、そんな当時のお話をお届けします。

 

さらに今回のお話の続きは、動画でもお話していこうと思っています。
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就職活動中に抱いた「働き方」のギモン

 

大学院を辞めて1年くらい経った頃、正社員の就職をめざして就職活動していました。

 

でも…

 

「いいな」と思う企業は、大企業。
大企業は、転勤アリ・長時間労働・飲み会あり・同期がいる…etc.

 

面接で「出張多いけど、だいじょうぶ?」聞かれても、「はい」と答えるしかなく…まだ摂食障害から完全復活していなかった私は、ホンネでは「ぜんぜん大丈夫じゃない」「出張なんて行ったら、さらに不眠に…」と思っていました。

 

大企業への就職ではなければ、、、

 

フリーターなの?????

 

という疑問。

 

ちょっと気楽に働いて
ちょっとお金が入って
とりあえず、生きてはいける…。

 

私が就活に悩んでいた時、兄から言われましたね。

 

「フリーターでも、月20万いける」って。

 

ぜんぜん、うれしくなかったです。

 

私、カナダに留学していましたけど?
私、大学院にも行っていましたけど?

 

自分の中のプライドと、これまで勉強してきた時間への恨みと…

 

勉強なんてしてこなければよかった…と何度も何度も思いました。

 

さらに、ギモンだったのは、、、

 

「育児休暇中しか、時短勤務は許されないのか?」

 

です。

 

男性の育休取得率が低いというのは、あんまり話題にものぼらないようですが…

 

それ以前に、「子育て中」しか、「時短勤務」って許されないものなのか?!??????

 

と思ったのです。

 

●曜日だけ働きたい
午前中だけ働きたい

 

アルバイトではなく
単純作業でもなく

 

きちんと責任ある仕事で
むつかしい仕事でも

 

曜日限定
時間限定

 

で、仕事ができる場所って、どこにもないのかなぁ…と思ったのでした。。。

自分なんて働けない…そう思って泣いた日

上記の通り、

 

バリキャリには憧れつつも、そんな体力も気力もない自分。

 

でも、気軽にフリーターでいいや!とは思えない自分。

 

働き方が二者択一しかないように思えて、どちらも出来ない&イヤ…

 

自分なんて働けないんだ。。。

 

やりたいことなんて無い。
できることも無い。
雇ってくれる会社も無い。

 

そう思って、

 

なんで治ったんだろう?(←当時はまだ途中でしたが)
なんで勉強してきたんだろう?
なんで留学までしたんだろう?

 

そんな気持ちがグルグル回って、「働けない自分」にずーっと泣いていた時期がありました。。。

開業は1つの選択肢

カウンセラーに戻る前に、パン教室主宰だった…という話は以前にも書いていますが…

 

開業=自営業、という働き方は私にとって、消去法でのこった唯一の働き方でした。

 

私のように、摂食障害経験者という経歴がある/なしに関わらず、

 

・もっと自分のチカラを試したい
・時間の自由がほしい
・職場の人間関係に振り回されたくない

 

といった思いで、開業をえらぶのもいいと思っています。

 

開業そのものは、壮大な夢ではなく現実。
働き方の1つの選択肢に過ぎません。

 

だからこそ、開業した後に

 

悩んだり
壁にぶちあたったり
不安でいっぱいになったり
方向転換したくなったり
あたらしいスキルを学びたくなったり

 

いろんなことが浮上するのです。

 

その証拠に、私が行っている開業相談では、開業前・開業後の方がだいたい半々です。

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