心の変化と食生活の変化は同時??

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

心は落ちついてきたのに
食事量が変わらない

アドバイスを受けたのに
知識はあるのに
行動できない
girl-926084_640

一人ひとり、色んな段階があることと思います。

今回のご質問をご紹介します。

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

心の変化と食生活の変化は同時に起こりましたか?

私は、食べることや休むことを許せるように
なってきたのですが、
なかなか夜食中心の食生活から抜け出すことができません。

先生は、心が変化し、すぐに食生活も変化したのでしょうか。
アドバイスをもらって、すぐに実行できたのでしょうか。

ご質問をありがとうございます。

======================

1.アドバイスは必要だけれど・・・

2.今の不具合・不都合って何だろう?

3.変化や回復の「時間差」
==========================

1.アドバイスは必要だけれど・・・

アドバイスを受けることは必要です。

でも、何もかも1度にやろうとしたり、
一気に変えようとしたりすると・・・
心がますます苦しくなってしまうことがあります。

大切なのは、アドバイスをくれた人に
苦しくなってしまった状態を伝えることではないでしょうか?

きちんと話すこと
ちゃんと言葉にすること

これらは、摂食障害の回復に向かう上でも、
とてもとても大切なことなんです。

何事も継続

1度ですべて解決する魔法はありません。
1度であなたの摂食障害が治ることもありません。

でも、アドバイスをもらうチャンスがあるのなら、
そのアドバイスとの向き合い方を考えていくことも、
「今、できること」ではないでしょうか?

私自身が摂食障害で、食事アドバイスを受けていた時も、
いくつもいただいたアドバイスの中には、
「絶対ムリ!」というものもありました。
また、やってみて「合わない」と感じたものもありました。

それぞれを、次回の食事アドバイスで正直に伝えていました。

特に怒られることもなく(笑)、
特に批判されることもなく、
他の方法を提案してくれました。

ちなみに、私が行っているカウンセリングでは・・

「やってみたい」という気持ちを何よりも大切にしています。
逆に言えば、「やってみたい」のであれば、ほとんどの場合OKしています。

私からみれば、
上手くいかないだろうなと予想がつくことであっても、
間に合わないだろうなと時間的に厳しいことであっても
基本的に口出ししないように心がけています。

なぜなら、ご本人が気づくことでしか、成長は無いからです。

もちろん、命のキケンになることだけは
全力で止めています。

でも、「やってみたい」のだから、
それはそれでOKなんです。

「やりたくない」を渋々実行しても
ワクワクしないですから^^

2.今の不具合・不都合って何だろう?

「何のために治るか?」という問いにも重なりますが・・・

今の食生活で、どんな不具合・不都合がありますか?

絶対に朝◯時に食べなきゃいけないっていう
法律なんか無いんです^^;;

規則正しい食生活をしないと、
今すぐ命が危なくなるというわけでもありません。

でも、「夜食が中心の食生活から抜け出すことが出来ない」ということは、
なんらかの不具合・不都合があるっていうことですよね??

sunset-372234_640

夜食が、生活全体に与えているデメリットは何ですか?
夜食を続けることで、ダメだと思っていることは何ですか?

夜食がなければ、全部、解決なのでしょうか?

きっと、夜食だけが問題なのではなく、
そのほかの問題のほうが、ずっと大きいのではないでしょうか?

そのほかの問題を見ることを
諦めてしまっていませんか?

そのほかの問題の解決を先に
試みていきませんか?

私の夜食が終わりに近づいたのも、
「バイトだけの生活」が嫌になったからなんです。

3.変化や回復の「時間差」

今、治ろうと思っても、
実際に「治った」になるのは、ちょっと先にことですよね。

これと同じように
変化や回復には、「時間差」があるものと考えます。

食べるのが怖くなくなっても
社会に出るのが怖いかもしれません。

体型が普通になっても
「普通」と思われることに抵抗があるかもしれません。

治るために完全休養は必要だと思っています。
休むからこそ、立ち止まることが出来、
休むからこそ、自分の生き方を見直すことが出来ます。

けれど・・・

「休む」と言う状態は、ある意味、刺激の少ない生活です。

刺激が少ない中で、
自分を取り戻すことが必要だったからです。

けれど、社会復帰するということは、
たくさんの刺激の中に返っていくことなんです。

だからこそ、

社会復帰を考え始めて時、
食べられなくなったり
過食が止まらなくなったり
イロイロなことが起こりやすいです。

これも、「治りつつある状態」と
「治った状態」の時間差だと感じています。

心が回復していったり
身体の回復が先だったり

過食が治まってきたのに
心は全然平穏ではなかったり

学校は上手くいっているのに
過食がおさまらなかったり

治ろうという気持ちは強くなったのに
全然、食事が変わらなかったり

いろーーーーんな「時間差」があります。

そんな時間差が、埋まっていくことも
回復の大切なプロセスかもしれません。

どっちが先だからイイとか
同時進行じゃないからダメとか、
そんなこと、どうでもいいんです。

あなたが「あなた」を取り戻すために、
心も身体も動いているのですから^^

そのためにも、コレを大切に、摂食障害の再発を予防していきましょう^^