【摂食障害の経験者】カウンセラーが経験者だと、なんでも分かってくれるのか?

カウンセリングが「癒し」だと勘違いしいてるなら、カウンセリング受講前にちょっと考え直したほうがいいかもしれません。

こんにちは。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

当オフィスでは、「卒業」をめざした「継続コース」が1番ご好評をいただいています。

しかし…
摂食障害がホントに治るまでの過程は、とても長い道のりです。

長い道のりだからこそ、諦めそうになったり、イヤになったり…という時期は、卒業クライアント様のだれもが経験しています。

摂食障害専門カウンセリングをご希望いただく1番よくある理由は「経験者だから」ですが、この「経験者」について改めて考えてみたいと思います。

摂食障害:カウンセラーは「経験者」のほうがいいのか?

これはYESです。

摂食障害とは、かなり特殊な病気です。

拒食症を幼い年齢で発症する人(子ども)が増えていたり、摂食障害全体の人数が増えていると言われていますが…今も特殊で、特効薬のない病気です。

ですから、摂食障害の回復がなかなか進まなかったり、そもそも治そうとすることを諦めてしまったりする方がたくさんいます。

その意味でも、カウンセリングを選ぶ際、摂食障害の克服経験者であることは1つの基準にすることをお薦めします。

私自身が「治った人に会いたい」と切望した摂食障害時代も同じように、摂食障害の克服経験者に出会いたかったです。

しかし、ネット検索を続けて、実際にお会いした方もいますが「自称・治った人」ばかりでした。

・ガリガリに痩せた体型だけれど「食べることから自由になりました」という女性

・かなりぽっちゃり体型だけれど「治った」という女性

・克服経験者カウンセラーとして仕事している一方で、「先日、男の人の3人前くらい食べた」と武勇伝のように過食嘔吐を語る女性…etc.

ですから、このブログをお読みになっている方、カウンセリングを探している方も、摂食障害の経験者という視点だけではなく「ホントに治っているか否か」を事前に確認されるこを強くお勧めします。

ちなみに私は過去10年以上、拒食症・過食症の症状は一切なく、アラサーからアラフォーになってもほぼ体重・体型がかわっていません。

リアルな体重な数値をご覧になりたい方は、こちらの電子書籍をご覧ください。
『摂食障害 太ることがコワイあなたへ』

経験者なら、何もかも分かってくれるのか?

摂食障害のつらさが「分かる」と、摂食障害の「回復に導く」ことは違います

摂食障害の経験者として分かることは沢山ありす。

空腹からのソワソワ感

過食衝動が起こるソワソワ

理解されない苛立ち

周りからの偏見…etc.

一方で、摂食障害専門カウンセラーとして、目の前のクライアント様を卒業に導くカウンセリングをご提供しています。

摂食障害の卒業に導くためには、

・クライアント様がこれまでフタをしてきた過去に目を向ける

・考えることを避けてきた出来事について、あえて突っ込んだ質問をする

・「やりたくないこと」にあえて挑戦するように促す

ということが「必要」になります。

このやり方は、私が大学院で習ってきた傾聴をメインとして行うカウンセリングや、一般的なクリニックで行われているカウンセリングとは大きく異なります。

傾聴は、ざっくり言えば「話を聴くだけ」です。

でも、摂食障害の卒業には「聴くだけ」では不十分です。

摂食障害は、根本的な原因を解決しないかぎり、ずっと繰り返してしまう

一時的に食べられるようになったり
一時的に過食が止まったり

こうした変化が起こると、ご家族はとても喜んでしまいがちです。

しかし…

心の問題、摂食障害が発症したホントの問題は、何だったのでしょうか?

よくわからないまま、なんとなく症状だけが治まっている状態ほど、怖いものはありません。

なぜなら、拒食・過食を繰り返すことが明らかだからです。

摂食障害は、根本的な原因を解決しない限り、ずっと繰り返します。

拒食・過食という食症状が治まっている場合であっても…

・対人関係がうまくいかない
・学校・仕事が続かない
・人と会いたくない
・自分のことがキライで仕方がない
・常にネガティブ、否定的な考え方が頭から離れない…etc.

摂食障害の原因ときちんと向き合い、「卒業」していくことが、その後の人生もより豊かに生きる唯一の方法なのではないでしょうか?

最近、リニューアルした継続コースで、一緒に卒業を目指してみませんか?
⇒継続コースの詳細はこちら

*1ケ月毎で、プラン変更が可能になりました。
*受付できる人数が限られていますので、予告なく締切になる場合があります。