そろそろ8月後半…
9月が近づいてくる…という気持ちではないでしょうか?
こんにちは。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
当オフィスでは、
・摂食障害と診断されていない方
・摂食障害ではないご兄弟・姉妹との関わり方
・お嬢様の不登校でお悩みの方
など、幅広くご相談を承っております。
9月を目前に控えた今だからこそ、不登校の話題を取り上げます。
新学期の不登校:子どもが抱えるホントの不安
昔と比べると、だんだん不登校に対して時代が寛容になって「不登校は不幸じゃない」というキャッチフレーズ的な言葉も出回っていますが…
それって【大人の言い分だよね】って思います。
私も不登校だったので。
不幸か不幸じゃないか、誰かに決められるものじゃないし。
不幸か不幸じゃないかは、短期間の過ごし方で分かるものじゃないし。
でも…
不登校でも
ひきこもりでも
摂食障害でも
共通して抱えているのは【将来の不安】です。
この先どうしよう
将来どうしよう
自分はどうなっちゃうんだろう
他の人は
ちゃんと学校行って
ちゃんと仕事して…。
自分は将来、どうなるんだろう??
そんなふうに悩んでいるのです。幼くても。
私はカウンセラーとして、小学校低学年~20代の娘を持つお母様と多くお会いしています。
幼いお子さんであっても、非常によく考えて悩んでいる印象を受けています。
不登校:「焦らなくいい」はお母様の本心ですか?
よくある「不登校の本」などには、
・本人が動きだすまで待つ/見守る
・お母さんが好きなことをして楽しく暮らす
・ムリさせない、焦らせない
と記載してありますが、お母様こうした考え方に納得していますか?
不登校で、自分の将来について、毎日毎日、不安でいっぱいいっぱいになって、どうにかココから脱出したいと思っても、
・無理しなくていいよ
・焦らなくていいよ
と周りの大人から言われると、「不安だから頑張りたい」「今の状態を抜け出したい」という気持ちがしぼんでしまう。
「焦らなくていい」というけれど、同級生たちは、暑い中でも学校行ったり試験受けたり、イロイロ頑張っているのに、「不登校の自分」だけ免除されているのは嬉しいような、嬉しくないような。
不登校になり始めた頃は「~しなくていいよ」と言われると嬉しかったけれど、
・自分ってバカにされているのかな
・自分って価値のない人間なのかな
・自分って、なんで存在するんだろう
と感じるようになって、ますます【大人】が信じられない。。。
こんなふうに、不登校のお嬢様が感じているかもしれない、と考えたことはありますか?
私の不登校:「ふつう」が出来ない自分、将来の不安
今回の記事でお伝えしたことは、不登校時代の私が考えていたことでもありますし、今カウンセラーとしての立場から感じていることでもあります。
小学校4年生で不登校でした。
2学期の多くを欠席しました。
小学校4年というと「子ども」で「そんなに深く考えていない」と思われがちですが…
実際は、ものすごく将来について悩んでいました。
毎日学校に行くという「ふつうのこと」が、ふつうに出来ない自分は、将来どうなるんだろう…と。
そして…
当時の両親との軋轢が、10年以上後に「拒食症」として表れるとは…想像すらしていませんでした。
不登校からの復活:学校えらびこそ、繰り返さないコツ
例えば、中学校で不登校だったから、高校こそは頑張ろう!やり直そう!と気合で挑んでしまう方が少なくありません。
しかし、
・合わない学校に合わせようとして心身を消耗してしまう
・久しぶりの通学で、体力的にダウンしてしまう
・勉強に部活に…と頑張り過ぎて、燃え尽きてしまう
といったことが、よく見受けられます。
すると、せっかく入学したにも関わらず、再び不登校になってしまったり、うつ病などを発症してしまったりします。
だからこそ、不登校から「自分にあった学校」を選ぶことが、とても大切になります。
動画、「摂食障害と進学・就職~両立方法と成功事例~」では、過去10年のカウンセリング経験を踏まえてお話ししています。
不登校は学校復帰だけが課題ではありません。これからのより良い生き方を見つけていくチャンスです。
ぜひ、早い段階で不登校について学び、これからの学校選び/仕事選びについて話し合っていきましょう。
⇒【動画】摂食障害の回復と進学・就職~両立方法と成功事例~