こんばんは。
中村綾子です。
拒食症の回復時の「食欲」についてお届けします。
このブログ記事では、あえて【回復期】という言葉を使いません。
理由は、
【回復期】なのか
【過食症】になったのか
という区別は、わからない場合がほとんどだからです。
わからないにも関わらず、「これは拒食症の回復期だ!」と決めて、間違った対応につながっていることも少なくありません。
実際は、摂食障害を完全に【卒業】するタイミングで初めて「あぁ、あの頃は拒食症の回復期だったのだろうな」となんとなくわかる程度ですから。
今回は、拒食症からの「食欲が止まらない時期」についてお届けします。
拒食症:食欲が止まらない時期
ある日、突然始まります。
これまで、食べなさい!と言っても食べなかったのに。
厳密なカロリー計算しないと食べなかったのに。
毎日、決まったものしか食べなかったのに。
ある日、突然、すごいスピードで食べたり、食べ始めると止まらなくなったり、お腹が痛くなっても食べるのをやめられなかったり…
ということが、起こります。
これは、本人も怖いですが、みているご家族も相当怖いことかもしれません。
拒食症:猛烈な食欲は、いつ止まるのか?
答は…
『問題が解決した時』
です。
この場合の問題とは、
(1)心の問題
(2)体の問題
(3)栄養の問題
と、ざっくり分けても3つあります。
それぞれを詳しく解説します。
(1)心の問題
拒食症の原因について解決していますか?
これが1番の「心の問題」と言えます。
「心の問題」と向き合うために、治療法を切り替えるタイミングに来ているにもかかわらず、ずーっと体重重視の治療をつづけてしまっていませんか?
*ちなみに私自身は、まさに良くないパターンで、治療法を切り替えるタイミングという発想すらなかったです。これも摂食障害が長期化した一因かと。
(2)体の問題
体重少なすぎだったり、体脂肪少なすぎだったり、生理が戻っていなかったり…
体の方が「SOS」を出していて、食欲が止まらないことが考えられます。
こうした「体の問題」を解決するには、
・規則正しい生活(昼夜逆転はNG)
・適度に体を動かす(脅迫的な運動は逆効果ですが)
・婦人科を受診する(体重が普通体重まで回復した後)
などが必要になっていきます。
(3)栄養の問題
これ、見落とされがちですし、病院でもあまり重視されていないのが残念なところです。
拒食症の低体重の時でも「お菓子を食べて体重を増やす」という考え方には、私は反対です。
拒食症から食欲が止まらなくなった時も、簡単に食べられるお菓子・インスタント食品・パンなどが増えがちですが…
栄養不足から、今の「止まらない食欲」が来ているのかもしれません。
この場合の栄養不足は、カロリー不足ではありません。
むしろ、カロリー過多にもかかわらず、栄養不足に陥っている方が深刻です。
「栄養の問題」を解決するには、摂食障害のことがわかる方から栄養アドバイスを受けることが大切です。
(管理栄誉士だからといって、摂食障害に詳しいとは限らないので要注意。私が経験した悲惨な話を後日、お届けします)
【経験談】拒食症からの過食は、どうやって終わったのか
私自身も、拒食症からいきなり食べるようになって、止まらなくなって、本当に辛かったです。
病院に行っても「体重が増えれば食欲は落ち着く」と言われ続けましたが、実施は、体重が40kg を超えても、45kg を超えても、50kgを超えても、全然治りませんでした。
上記の3つの中で、私の場合は、
(1)心の問題
(3)栄養の問題
と言う2つが大きな原因だったと考えます。
心の問題は、親と直接対峙してきたことが最善の解決策だったと思っていますし、長年のバトルに真摯に向き合い続けてくれた母には感謝しかありません。
栄養の問題こそ、深刻でしたし、相談先がないことに悩んでいました。
そこで検索に検索を重ねて、専門家の栄養アドバイスを受け続けたことで、かなり改善しました。
こうした経験から、カウンセラーとして仕事を開始した後に、栄養について学び直しました。
その上で、「太らない食べ方レッスン」をご提供しています。
ぜひ、「食欲が止まらない」に悩んでいる方は、(1)〜(3)のどれに当てはまるかと考え、問題解決のために取り組んでいきましょう。
太らない食べ方レッスンはこちらです。