摂食障害専門カウンセリング・中村綾子です。
カウンセリングでは、拒食症・過食症のご本人様よりも、お母様のみのカウンセリングを多く行っています。
お母様とのカウンセリングで、特に初回のカウンセリングで多いご質問は…
「うちの娘、治るまでにどれくらいの期間がかかりますか?」
です。
こうしたご質問の背景には、病院・カウンセリングなどに「治療をお任せ」にしてきた様子がうかがえます。
摂食障害:回復への質問
私はあえてお聞きします。
いつまでに、治しますか?
カウンセリングでお母様方にお聞きすると、
「え?」
「えっと…」
「あの…」
という戸惑いリアクションがほとんどですが…
拒食症・過食症の回復には、すごく重要なことです。
長期化する方の共通点は、「お任せ」にしてしまっていませんか?
・病院にお任せ
・お嬢様にお任せ
・お母様にお任せ
です。
通院しているけど、拒食症・過食症が長期化するパターン
診察を受ける
↓
会計をする
次の予約を取る
↓
次回の診察日を迎える
ただそれだけを、ずっと繰り返してきませんでしたか?
いつまでに
どんな状態になることを目指すのか
そのために、日々、何に取り組めばいいのか…
こうした【向き合うこと】がないまま、なんとなく通院して、なんとなく次回も同じく通院して
「いつ治るんだろう…」
と悶々としていませんでしたか?
これは非常によくある、長期化するパターンです。
治る期限:ゴールから逆算して考えよう
大事なのは、「いつ、治りますか?」という他人にお任せの姿勢ではなく、
自分で、「いつまでに、治すか」を決めて行動することではないでしょうか。
摂食障害の治し方は、ちょうど受験勉強と同じです。
・受験まであと〇ケ月
・自分の得意分野・不得意分野
・朝型/夜型
・学校の勉強だけで充分なところ/不十分なところ
・模試の受験頻度とえらび方
・一斉授業か、個別指導か
・対面VSオンライン
・塾代、交通費、受験費用…etc.
受験勉強をして、合格したい学校をめざすなら、これらのことを自分で考え行動するはずです。
摂食障害の治り方も同じです。
「お任せ」ではなく、
・摂食障害のただしい知識
・摂食障害のただしい治り方
を身につけた上で、上記のような「自分で考え行動すること」が、回復の最短距離になります。
摂食障害:卒業をめざす「継続コース」の取り組み
当オフィスの卒業をめざす「継続コース」では、非常に熱心なクライアント様が受講してくださっています。
継続コース開始前に、私は質問します。
・卒業をめざしていますか?
・卒業基準、言えますか?
そして…
・お嬢様は、いつ【卒業】できるとお考えですか?
理想も大事
現実も大事。
両方を踏まえた上で、現実的な「治す期限」を考え、行動されているお母様方とお会いすると、本当に感動します。
回答が、あまりに非現実的であれば、ハッキリ無理であることをお伝えします。
カウンセリングは魔法ではありませんから。
一方で、お母さまの「治す期限」がハードなものであっても、【現実的】だと感じられれば、「そこに向かって頑張りましょう」とお伝えします。
卒業した時、
お嬢様がどこで、何をしているのか
どんな笑顔を浮かべているのか
想像するだけで、感動します。
想像できるからこそ、現実になるのです。
摂食障害の「治す期限」をかんがえるためにも、 まずはただしい知識・ただしい治り方を身につけましょう。
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