摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
フツーに買い食いしたい!という気持ちと
こんな時間に食べたらどうなっちゃうんだろう?という不安
摂食障害に最中には、
そんな葛藤ばかり続いてしまう時期があります。
今回のご質問をご紹介します。
*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。
友達と一緒にいつものように帰っていたら、「このあと予定ある?どっかでお茶して帰らん?」と言われました。
時間にしばられている私とって、中途半端な時間に誰かと食べたりお茶したりすることができません。
あと一歩が踏み込めず、自分をすごくせめてしまいます。
綾子さんは摂食障害のころ友達付き合いで食べることに関してどのように対処していましたか?
やはり友達に摂食障害であることを伝えるべきなのでしょうか?
ご質問をありがとうございます。
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1.親睦会で串揚げ食べ放題:うすうす気づかれていた時
2.友人との旅行:屋台が食べられない
3.「言う・言わない」よりも大切なこと
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1.親睦会で串揚げ食べ放題:うすうす気づかれていた時
何度も書いていますが、
私がはじめて拒食症の診断を受けたのは、
大学院入学の直前です。
そして、大学院が始まると、
親睦会という名の飲み会がありました。
家も遠かったので、
参加するかしないかは、食以外にも悩みましたが・・・
ここは「和」を大切にするニッポンに帰ってきたのだからと
いう気持ちで、参加しました。
そのお店は、
串揚げ食べ放題のお店。
さらに、飲み放題。
自分で具材を取ってきて
各自がテーブルにある鍋(油)で揚げるスタイル。。。
本当に、本当に困りました。
一応、食べ放題の中には
サラダ系もあったのですが、
多くがポテトサラダなどのこってり系。
串揚げを1つも食べず
サラダだけを食べ続ける私。
周りは、楽しそうに串揚げして、
タレを替えたり、シェアしたり、
ビール追加したり。。。。
同期は何も言いませんでした。
でも、明らかに私は浮いていました。
まわりは、うすうす気づいていたと思います。
ガリガリの身体で、
ひたすらサラダだけ。
何も言われないことがよかったという面もありますが、
何も言われないからこそ、視線が痛かったのです。
一緒に楽しめない自分がいました。
2.友人との旅行:屋台が食べられない
まだまだ摂食障害だった頃、
高校時代からの友人と計6人で1泊2日の旅行に行きました。
いつもの6人組
高校3年の時からずっと仲良し^^
そのうちの1人が結婚を控えていたので、
独身最後の旅行~!と決まったのでした。
旅館で朝食を食べてから、
朝市での食べ歩き。
でも・・・
私は、ほとんど食べられませんでした。
友人達は、たくさんの屋台から
各自すきなものを満喫。
けれど、私が口に出来たものは、
コンニャクおでんのみ。
全員が、私の摂食障害を知っています。
入院していたことも
通院中のことも
知っています。
だから、何も言いませんでした。
だから、「食べようよ!」とムリに誘うこともありませんでした。
でも、やっぱり寂しかったです。
友人に対してではなく、
「食べられない自分」に対して、です。
なんで、食べられないんだろう?
今、お腹いっぱいだから
ソレ、好きじゃないから。
いろんな理由をつけていましたが、
やっぱり太ることが怖かったのです。
そして、「太る事が怖い」という表面的な言葉で、
本当の気持ちを隠し続けていたのかもしれません。
「治るのが怖い」と。
3.「言う・言わない」よりも大切なこと
「友達に話すべきですか?」という質問は、カウンセリングでもよくあります。
他のことにも通じますが、、、
行動よりも「どんな気持ちでいるか」のほうがずっと大事なのです。
私なんて、、、
摂食障害だから、、、
言わなければいけない!
こうした気持ちでお友達に話しても、あなた自身がラクにならないのではないでしょうか?
何もかも分かり合った上で
友達でいたい!
仮に分かってくれなくても、言ったほうが自分のためになる!
そうハッキリ思えるなら、話すことで、あなたがラクになるのかもしれません。
あなたは、治るために、ラクになる必要があるのです。
言う・言わないで悩む時、
治った自分をイメージしてみませんか?
治った後、
気楽にお茶出来て
外食でも太ることに不安を感じなくて
時間がズレても、ソワソワしない。
そんな自分、リアルに思い描いてみませんか?