『もう大丈夫』は要注意?摂食障害の退院後にぶり返しを防ぐ家族の心構え

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拒食症の入院と退院と家族の接し方

*拒食症のお嬢様の「これから」と支えるには…

退院したのだから、もう大丈夫。
これからは、家でゆっくり過ごそう。

そんな想いで、拒食症の入院生活を終えているご家族も多いのではないでしょうか。

しかし、拒食症の入院・退院を繰り返す方が、とても沢山いらっしゃるのが現実です。

摂食障害専門カウンセラーとして約12年、様々なクライアント様のご相談に応じてきた経験から、「拒食症の入院・退院」について、改めてお届けします。

退院時の「身体の状態」2パターン

拒食症の入院体重は何㎏か

*お嬢様の体重、どちらに当てはまりますか?

拒食症の退院といっても、身体の状態はさまざまです。

まずは、ご家族が「今の状態」をチェックしてみましょう。

(1)まだまだ低体重のまま、退院するパターン

長期化している場合に、仕切り直し・環境を変えるという意味で、低体重のまま退院が決まる場合があります。

(もちろん、主治医の先生の意見により異なります)

(2)標準体重まで回復して、退院になるパターン

この場合は、

・入院時から、そこまで重度の低体重ではなかった方
・長期に入院されて、体重が劇的に回復された方

などが多いようです。

退院した後に、なぜ「食べられない」が起こりやすいのか?

拒食症の食事、家族の接し方

*退院したのに、再び「食べられない」??

上記の通り、退院時の「身体の状態」は一人ひとり異なります。

しかし、標準体重まで回復して退院した場合でも、退院後にスムーズに移行できるとは限りません。

1番よくあるのが、退院して数日後に、

・食べられない
・食べるのがこわい
・太りたくない

と言い出したり、急に食べなくなったりする状態です。

退院後:入院生活の「つかれ」が出やすい

拒食症の入院と精神科病棟

*拒食症の入院経験があるからこそ…

ご家族は、拒食症の入院生活がどれほど過酷なものかご存知でしょうか。

・決められた食事を完食しなければいけない
・病棟から出てはいけない
・お風呂は週●回のみ…(場合によっては入浴禁止)…etc.

精神科病棟の入院は、他の診療科の入院と大きくことなる場合が多いです。

ご家族も面会に通っていた時に「ちがう雰囲気」を肌で感じていたかもしれません。

その中で生活してきたお嬢様にとっては、入院生活そのものが大きなストレスになっていた場合も少なくないと考えます。

ですから、退院して、自宅で安堵…という時に、これまでのがんばりの反動が出てしまう場合があります。

・ワガママになる
・食べないと言い出す
・昼夜逆転になる

これらはよくあることとして、ご家族には知っておいてほしいことですが、

・どこからどこまで「摂食障害のせい」と考えるのか
・「見守る」と「ダメと指摘する」の境界緯線は?
・口出ししていいこと、口出ししないほうがいいこと

などは、退院する前に、線引きする基準を身につけておきましょう。

退院後:理想と現実のギャップは大きい

これはお嬢様だけではなく、実は、ご家族にも言えることです。

・入院中、ふつうに食べられるようになったのだから、家でも問題なく食べられるはず。

・面会時は、いつもニコニコ楽しそうに話していたから、家に帰ってこれば、もっと楽しく過ごせるはず。

・入院中はベッドの上で退屈に過ごしていたから、退院したらイキイキと生活するはず…

こんなふうに、お嬢様の退院後の生活について、ご家族のほうがワクワクしていることも多いかもしれません。

同時に、お嬢様も、「家に帰ったら…」と想像を膨らませていることと思います。

しかし、実際は、理想と現実のギャップは大きいと言えます。

お嬢様にとっては、久しぶりの家です。
ご家族にとっても、久しぶりに「24時間一緒に過ごす生活」になります。

生活そのものでストレスを抱えやすいですから、「食べること」もなかなか進まないのです。

退院後は、新たな生活への「移行期間」と考えよう

拒食症の入院と退院の回復ステップ

*回復は、年単位でじっくり取り組もう

このように、拒食症の退院は決してゴールではありません。

むしろ、ご自宅での生活という新たなステージへの「移行期間」です。

入院生活の疲れや、ご本人・ご家族双方の「理想と現実のギャップ」から、一時的に食事が進まなくなったり、不安定になったりすることは、決して珍しいことではないのです。

大切なのは、こうした退院後の「あるある」を事前に理解しておくことです。

さらに、ご家族が慌てず、どっしりと構えていられるような「心構え」と、具体的な状況に応じた「関わり方のスキル」を身につけておくことです。

「見守る」と「指摘する」の境界線や、祖父母など周囲への伝え方なども、知っておくだけで家族の負担は大きく減ります。

「じゃあ、具体的にどうすれば…?」
「うちの場合はどう考えたらいいの?」

そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。

退院前に主治医に確認しておくべき具体的な質問リスト
ご家族自身の心構えのポイント
周囲への伝え方…etc.

そして、上記でも触れた「食べない時」などの具体的な関わり方の線引きや対応策について、さらに詳しく、実践的に解説しているのが、動画教材「拒食症の退院前:家族が知っておくべき6つの視点」(※お得な2本セット「退院シリーズ」も)です。

この動画教材で、退院後の生活を具体的にイメージし、必要な知識とスキルを事前に備えることで、漠然とした不安を解消し、自信を持って「お帰りなさい」を伝える準備をしませんか?

ご家族の適切な準備とサポートで、お嬢様の回復への道を、より確かなものにしていきましょう。

▼【動画】拒食症の退院シリーズ

【動画】拒食症の退院シリーズ
拒食症の入院生活から退院へ。ご家族の早めの準備こそ、「ぶり返し」を防ぎ、退院後の生活に役立ちます。入退院を繰り返したくない方、過食症への移行を予防したい方、必見です。