摂食障害の回復は、「過去の振り返り」から始まる。

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*体重が回復すれば、摂食障害は治ると「勘違い」していませんか?

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摂食障害専門カウンセリング・中村綾子です。

摂食障害の回復において、よく耳にするのは「過去を振り返っても意味がない」「終わったことを蒸し返さない方がいい」という言葉です。

確かに、過去をやり直すことはできませんし、思い出すだけで胸が痛むこともあります。

けれども私は、お嬢様の過去を振り返ることこそが、これからの回復につながると考えています。

戦争の歴史を学ぶのは、未来を変えていくこと

今年は戦後80年です。

80年経っても、当時の体験を語り続ける人がいます。なぜでしょうか。

それは「二度と同じ過ちを繰り返さないため」そして「なぜ戦争が起こったのかを明らかにするため」です。

過去をただ忘れてしまえば、同じことが繰り返されるかもしれません。

だからこそ語り継ぎ、検証し、未来へと活かすのです。

戦争を振り返ることは、過去に戻るためではなく、これからを変えていくための知恵に変える作業なのです。

摂食障害の《発症前》を振り返る意味

お嬢様が摂食障害の最中にいるとき、つい「食べない」「過食する」といった行動ばかりに目が向きがちです。

ですが本当に大切なのは、その行動が始まるもっと前にどんな出来事があったのかを振り返ることではないでしょうか。

たとえば──

・学校や友人関係でのお嬢様の体験
・ご家庭での何気ない会話や雰囲気
・ちょっとした言葉の積み重ねで生まれた思い

こうした発症前の出来事を振り返ることで、お嬢様がなぜ摂食障害という形でしか気持ちを表せなかったのか、その背景が少しずつ見えてきます。

これは過去を「蒸し返す」のではなく、摂食障害への理解を深め、これからの回復につなげるための作業です。

摂食障害のお嬢様の回復を支える力になる

もし「もう終わったことだから」と蓋をしてしまえば、同じパターンが無意識のうちに繰り返されるかもしれません。

しかし勇気をもって発症前の出来事を振り返り、「あのときのお嬢様は、こんな気持ちを抱えていたのかもしれない」と理解できれば、回復を一歩ずつ進めていくための強い土台になります。

過去は変えられません。
過去に戻ることもできません。

けれど過去の「意味」は変えることができます。

戦争の体験が平和への教訓となるように、お嬢様の経験も「これからを安心して生きるための知恵」に変えられるのです。

摂食障害の発症前から、じっくり考え、摂食障害の卒業を目指したい方へ

お嬢様の過去を振り返ることは、お母様にとって、時にツライ作業になるかもしれません。

けれども、それはお嬢様の摂食障害の回復につながる大切なプロセスです。

戦争を語り継ぐ人々が平和を願うように、ご家族がお嬢様の発症前の出来事に目を向け理解しようとすることは、「回復の力」となるのです。

過去からじっくり考え、本物の回復をした方へ。

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