摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
同年代の友達が
キラキラ見えて
ずっと摂食障害でいる自分って
何なんだろう???
そんなふうに、友達との壁を感じることはありませんか?
私は無職だった時期、とてもとても厚い壁ばかり
感じていました。
そんな実体験が重なるご質問をいただきましたので、
ご紹介します。
*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。
悩んでることがあります。
友達と遊んだりすべきかどうかです。
病気になる前のように、心から楽しくて友達と遊んでいたころのような気持ちに
再び戻りたい思っていますが、今の心境は遊びたくありません。
なぜなら友人はみな、年齢相応の生活をしているので、私は親のすねかじりだし、
話をしていても惨めになり悲しくなるだけで、気疲れして、わたしにとって友人と遊ぶことが
一切リフレッシュにならないのです。
でも、社会復帰の目標があるので、それも一つのリハビリと思って、
頑張ってした方がいいことなのか、
それをしているうちに慣れてきて楽しくなっていくものなのか・・・
社会に戻りたいという思いが一番強いので、
そのためには頑張るところなのかと日々葛藤してます。
ご質問をありがとうございます。
切実な悩みですよね。
私も同じように「親のすねかじり」だった時代があるので、
なんだか過去の自分と重なります。
まず、頑張ってやったほうがいいか?ですが・・・
苦しくなるほどの頑張りは避けたほうがいいと思います。
だんだん慣れてくるか?ですが、
これも苦痛が上回るとストレスになって、症状が悪化するリスクがあります。
やっぱり、快適に付き合える範囲が1番です。
今回の回答として、最大のキーワードは、「部分的」です。
以下の3つの「部分的」を考えていきましょう^^
======================
1.友達の中から「部分的」に付き合う
2.付き合い方を「部分的」にする
3.疲れも「部分的」に考える
===========================
1.友達の中から「部分的」に付き合う
心がしんどい時、
分かって欲しくて
いろんな友達に摂食障害の悩みを話してしまいがちですが、、、
これは、逆効果になりやすいです。
そして、たくさんの友達と付き合うこと自体、
あなたにとってしんどいことかもしれません。
なので、友達全体の人数の中から、
「部分的」に選んで付き合うことをオススメします。
何人にするべき!という決まりはありませんが、
あなたの状態に合わせて、ラクに付き合える人数を見つけていきましょう。
人数を絞ると、次の悩みが出てくるかもしれません。
「友達が減っちゃう」
「付き合いが悪いと嫌われちゃう」
これは、私の実体験からも、大丈夫!とお伝えしたいのです^^
たとえば、3人の友人関係で考えてみます。
あなた + Aちゃん + Bちゃん という3人グループで付き合いがあったとします。
Aちゃん:1番仲良し
Bちゃん:2番目に仲良し
あなたがしんどい時は、Aちゃんに限定して
付き合いを続けておけばOK。
AちゃんとBちゃんは、2人で会ったり、どこかに出かけるかもしれません。
でも、それはあなたを仲間外れにしているのではなく、
「Aちゃん + Bちゃん」という「組み合わせ」にすぎません。
そして、あなたの回復が進んで、
ちょっと3人で会ってみようかなぁ~と思い始めたら、
ふたたび、「あなた + Aちゃn +Bちゃん」の3人組が再会です^^
だから、あなたは、Aちゃんとだけ繋がっておけば、
それで大丈夫なんです。
一時的に付き合う頻度が減っても
連絡をまったく取らない時期があっても
それはそれで大丈夫。
今のあなたが快適に付き合える範囲で、
友達付き合いしていくことこそ、長ーーーーい友情に
つながっていくのではないでしょうか?
2.付き合い方を「部分的」にする
これも、とてもとても大事なことです!
長時間、一緒にいれば、いろんな話が出るものです。
友達が社会人であれば、
会社の悩み
上司の愚痴
給料への不満
有休消化率・・・
友達にとっては愚痴で、嫌なことかもしれませんが、
仕事していない立場からすると、こうした愚痴さえも
羨ましく感じてしまうかもしれません。
私も、無職だった時期、とてもとても惨めでした。
不況で給料が下がったという話さえ、
羨ましかったです。
なぜなら、「元々の給料」があるという前提で、
「下がった」だけだからです。
無職の私はもちろん、収入ゼロ。
下がることすら経験できない身・・・。
なので、あなたが辛くなる話題にあんまり触れずに
付き合う方法を見つけていきましょう^^
メールだけで簡単と連絡するとか、
誕生日には、かわいいカードを贈るとか、
出かける気分の時は、お茶だけ行って、短時間で終わるとか。
方法はイロイロあるし、
その時々の気分で、選んだらいいと思います。
とりあえず、「生きているよー!」と
伝えていくこと。
「ホントは会いたいって思っているよー!」と
いうメッセージを送り続けること。
それが、大事なのではないでしょうか?
3.疲れも「部分的」に考える
友達と久々に会ったのに
勇気を出して行ったのに
帰宅するとグッタリして過食・過食嘔吐・・・
こうしたことも多々あるかもしれません。
そんな時、
「行かなきゃよかった」と自分を責めてしまっていませんか?
その「責めること」だけはやめて欲しいのです。
帰宅後に感じる「疲れ」も部分的に考えていきましょう。
行くことを決心する
↓
友達に行くと連絡する
↓
当日を迎える
↓
当日、支度をする
↓
待ち合わせ場所に行く
↓
友達と会う
↓
一緒に喋ったり、飲んだり食べたり
↓
バイバイ^^
↓
帰り道
↓
帰宅
「帰宅後の疲れ」とは、こうした長いプロセスの後、
起こっていることなのです。
もしあなたが、「行かなきゃよかった」とばかり思ってしまうと、
このプロセスを全否定することになります。
なので、「帰ってきたら、疲れちゃった」というように
全体のプロセスの一部分に「疲れ」を感じる場面があった、という捉え方を
したほうが、ずっとラクなのではないでしょうか?
・・・
いろいろ書いてきましたが、
私自身が、最初から全部できていたわけではありません。
実際、私が摂食障害で悩んでいるころ、
多くの友人・知人の結婚式・二次会がありましたが、
そのすべてに欠席しています。
「今、何しているの?」
これほど、ツライ質問はありませんでした。
太ったことを言い訳にしていましたが、
「何もしていない自分」「何も無い自分」というのが、
1番ツラかったのです。
・・・
摂食障害に悩むと同時に、
友達付き合いに悩むことも多いと思います。
でも、どうか諦めないでいてください。
あなたは、ちゃんと治っていくから。
治っていく過程の中で、少しずつ出来ることが増えていきます。
「出来るようになること」の1つが、
ラクな友達付き合いなのです。