摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
少し前にメルマガ読者さまからいただいたご質問を、複数回に分けて回答しています(無料:摂食障害メルマガへのご登録はこちら)。
そのご質問はこちら
■ご質問
回復期の過食が辛いのですが、早く治まる方法などありますか?
ブログの別記事でも全体像を記載していますので、こちらの記事をご覧ください。
参照ブログ記事:【Q&A】拒食症の回復期が怖い。過食が早く治まる方法は?
さて、このご質問について、何よりもお伝えしたい大切なことがあります。
それは、「過食が始まる前に、予防も対策も知っておくこと」です。
今回のメルマガでは、土台となる「そもそも、これって本当に『回復』のサインなの?」という点に絞ってお話しします。
【拒食症】回復期過食は、ホントに《回復》ですか?
結論から言うと、その答えは……
【まだ、分からない】
です。
拒食の状態から急に食べ始めたその瞬間は、それが本当に「回復に向かっているのかどうか」は誰にも判断がつきません。
私もブログやYouTubeなどでは、分かりやすさを最優先して便宜上「回復期過食」という言葉を使っています。
しかし、
それが一時的なステップとしての回復なのか、
それとも慢性的な「過食症」や「過食嘔吐」へと移行していくのかは、
過食が始まった時点ではまだ分からないのです。
そもそも「回復期過食」という言葉は医学用語ではなく、摂食障害を経験される方の間で広く使われている言葉に過ぎません。
回復期過食と過食症のちがい
ここで、状況をざっくりと2つに区別してみましょう。
【回復期過食】 主に「飢餓の反動」によるもので、かなり一時的なもの。
【過食症・過食嘔吐】 食べる量が膨大で、何年にもわたって続いてしまうもの。
では、この「一時的な過食」で終わるのか、それとも「過食症へ移行」してしまうのか、その決定的な違いはどこにあるのでしょうか?
それは、過食が始まったときの《対応》です。
ここが大きな分かれ道になります。
つまり、
・「回復の兆候だ」と勘違いして、ただどんどん食べることを推奨しない
・身体のケアから、根本的な原因を解決・改善するための《心の治療》へシフトする
・カロリーの数字よりも、栄養バランスや規則正しい生活を改めて見直す
といった、【ご家族の具体的な取り組み】が、これまで以上に重要になる時期なのです。
家族の関わり方で、摂食障害の回復が劇的にかわる
拒食から急に食べ始めたときに、それを一時的な過食で終わらせられるか、過食症に移行させてしまうかは、お母様をはじめとするご家族の関わり方次第です。
関わり方で、その後が大きく変わってしまいます。
もし「一時的な過食」で終わらせることができれば、期間は短く済みますし、体型も肥満になる前に体重増加が止まることがほとんどです。
そして、心の回復に焦点を当てたアプローチに切り替えることで、お嬢様の心の回復が進み、結果として摂食障害の卒業へグッと近づくことができます。
だからこそ、この大切な時期を「一時的な過食」で終わらせるために、「拒食から過食への移行期」にどう対応すべきかを、事前にしっかり学んでおきましょう。
▼こちらの動画で学べます。
