
心の病気が治る、ということ。
摂食障害専門カウンセラーの中村綾子です。
摂食障害は治る病気。
私はカウンセラーとして繰り返しお伝えしていますが、なかなか伝わりづらいようです。
さらに
・治った状態とは?
・付き合っていく病気と聞いたけど…
・体重なんて全く気にしなくなること?
といった疑問を抱える方も多いようです。
そこで、今回のブログ記事ではインフルエンザを例に挙げながら、「摂食障害の卒業」について解説します。
インフルエンザなら、どうしますか?
インフルエンザには、「平熱になってから、○日経ったら登校再開」という基準がありますよね。
40度から38度に下がったから、「週3回なら学校に行っていい」とはなりません。
でも、摂食障害では、
超低体重で入院
↓
低体重のまま退院
↓
「週3回なら登校OK」
こういう流れになることがよくあります。
私はカウンセラーとして、こうした流れにギモンを持っています。
低体重の「登校許可」は「おすすめ」ではない
主治医の登校許可は、「行っても、体に大きな危険はない」という意味だと思われます。
「行った方が、回復にいい」という意味ではないはずです。
ところが、許可が出ると、
「許可も出たし、学校に行かせないと、勉強もどんどん遅れてしまう」
「お友達と会ったほうが、治したい気持ちが沸くかも」
「ずっと家にいるより、通学したほうが気分転換になるよね」
と感じ、スグ登校を再開しようと考えるお母様は多いです。
そのお母様の焦っている様子を見ているお嬢様自身も、「行かなきゃ」とますます焦ります。
家族が焦って登校した先にあるもの
カウンセリングで多くのご家族のお話を伺う中で、
こんな形を何度も見てきました。
・遅れを取り戻そうと、学校で頑張りすぎてしまう
・勉強の遅れや、友達の話題についていけないことが辛くなり、引きこもってしまう
どちらの場合も、症状が長引いたり、ぶり返したりするきっかけになりやすいのです。
ご家族こそ、一旦立ち止まる勇気を持とう
だからこそ、登校許可が出たときは、ご家族が一旦立ち止まって考えてみてください。
「今のお嬢様は、無理なく続けられそうか?」
そのときの「ものさし」になるのが、私がカウンセリングで大事にしている「卒業基準」です。
・症状ゼロ
・学校・仕事を、無理なく安定して続けられること
この2つが半年以上続いて、初めて「卒業」です。
今のお嬢様は、ほんとうに「症状ゼロ」になっているでしょうか?
「症状ゼロ」になっていない場合、そのまま登校することが、ほんとうに回復につながるでしょうか?
摂食障害は、一生付き合っていく病気ではありません。
摂食障害は卒業できる病気です。
だからこそ、ご家族がこのゴールを知り、そのゴールを目指し歩んでいくことが大切です。
▼卒業基準については、こちらのブログ記事にまとめています

