私が「早く治ればよかった」と思うこと:兄の言葉を振り返る

2020/05/28修正

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害と社会復帰

これは自宅療養中の方にとっては目の前の課題ですが、
今学生の方でも、転職を考える社会人の方でも、
じっくりと考えてほしい話題です。

学校を続けられなくなったり
会社を退職したり

社会から離れた年月が長くなるほど、
社会復帰に怖くなってしまう方や、
社会復帰を現実的なものとして考えられない状態の方が、
とても多くいらっしゃることと思います。

もちろん、社会復帰の前に「治る」ということを叶えてほしいし、
その順番は間違えないでいて欲しいですが・・・

状況によっては、
【待ち過ぎている】という印象もあります。
それは、私自身の後悔とも重なります。

確かに、摂食障害を家族の問題としてとらえることも
家族に正しい理解をしてもらうことも大切です。

けれど・・・

それは摂食障害の年数と
現在の年齢によって、何を優先していくか考えるところなのです。

つまり、

長年摂食障害に苦しんでいるのに
ご家族の理解に期待できない場合、
【自分で自分のために治ること】を優先することが必要ではないでしょうか?

なぜなら、年齢ばかり重ねてしまうからです。

治って
仕事して
自立した後、

はじめて、家族も落ち着いて考えられるようになって
変化が始まる場合もあるのです。

まさに我が家がこのパターンでした。

そして、思い出す言葉があります。

摂食障害真っ最中の頃、
ホント頻繁に両親と大喧嘩していました。

特に母とは、ホントに激しくぶつかり合ってきました。

私は、
この家を恨み、
この家族を恨み、
自分に怒り
相手に怒り・・・。

自暴自棄で、
何の解決方法もないように感じ、
果てしないケンカを繰り返してきたのです。

そんな中、3歳上の兄だけは、とても冷静で、
兄が結婚後も、仲介役になってくれることが度々ありました。


この日も、激しい親子喧嘩の後、
兄からこう言われました。

・・・・

あと2年したら、もう学生じゃないし、
この家に住んでいる必要もない。

自分で稼げば、好きなモノだって買える。

あと2年じゃないか。

・・・

そうなんです。
そうだったんです。

大学院の修了時までに治っていれば、
仕事をして、収入を得て、一人暮らしして・・・
そんな生活が【あと2年】で手に入っていたはずです。

今なら、そう思えます。

けれど、当時の私は、自立して手に入れるであろう自由よりも、
【分かってくれないこと】のほうがずっと大きな問題でした。

【分かってくれないから、私は治らない】

分かってほしくて、いろんな本を親に読ませたり
ちゃんと向き合ってほしくて、主治医のもとに通ってもらったり

それでもうまく行かず
何時間もケンカすることも
本当に頻繁にありました。

私の食も身体も不安定だったので、
親子関係以外の面でも、うまくいかないことばかりでした。

でも・・・

私自身が、先に変わる・治ることを選べばよかった・・・とも
思います。

当時には、戻ることは出来ないけれど、
今の私が摂食障害の頃を振り返って後悔する場面の1つです。

・・・

今、あなたは、どの段階にいますか?

家族の協力は、とても大事ですが、
「待ち過ぎ」になっていませんか?

先にも書きました通り、
一人ひとり、状況は異なります。

けれど、「待っているだけ」で、
あなた自身が何も変わろうとしていなかったり、

年数ばかり経ってもなお、「待ち続けている」状態に
陥っていないでしょうか?

待つことも
家族に理解を求めることも
大切なことです。

けれど、「どれだけ」「どれくらい」は、
あなた自身で決めていくことなのです。