摂食障害の心と向き合う:毎日時間を投資していますか?

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

「『心と向き合う』って言われても・・・
どう考えていいのか分かりません」

「考えてみたけれど、特に何も出てこなくて」

「向き合おうと思っても、ソワソワして出来ないんです」

摂食障害カウンセリングで、ほぼ毎回お伝えするのは、
やっぱり「向き合う」ということです。

でも、「出来ない」という方は多くいらっしゃいます。

先日のTV番組(カンブリア宮殿)で、こんな言葉が印象的でした。

「お客がどんな問題を持っているか
考える時間をもっと増やさないと
イノベーションは大きな企業からは生まれてこない」

「物理的に長いこと考えた人しかアイデアが出ない」

「『アイデア』が出ないという言い訳が無効になる。
アイデアが出ないわけではない、充分に考えていないだけなのだ。」

もっと考える
長い時間考える
アイデアが出ないのではなく、考える時間が足りていないから・・・

同じことが、「心と向き合う」ことにも言えるのではないでしょうか?

「心と向き合うって、どうすればいいのか分からない」
→それなら、分かるまで考え続けてください。

「考えてみたけれど、特に何も出てこない」
→それなら、何か沸き出すまで、もっと時間を費やしてください。

「向き合おうと思っても、ソワソワして・・・」
→それなら、その「ソワソワ」を考え続けてください。
「ソワソワ」が無くなるまで、時間をかけてみてください。

心と向き合うことも
心が何を訴えているのか分からないことも、
まだまだ【時間が足りていない】のです。

それだけです。

他の人がすぐに出来ることであっても、
今あなたが出来なくて困っているのなら、

あなたにとって、時間が不十分ということではないでしょうか?

1日何時間、向き合うことに費やしていますか?
1日の中で、どれだけ「自分時間」を確保していますか?
毎日、やり続けていますか?

摂食障害とは、食べる・生きることそのものなので、
苦しみに休憩はありません。

だからこそ、向き合うということにも「取り組まない日」は無いはずなのです。

私は、学生時代、とても飲み込みの遅い人でした。

パッと理解できる同級生がうらやましくて
すぐに頭に入る人が信じられなくて
飲み込みの遅い自分がイヤでした。

でも、「時間がかかる」という自覚が持てたメリットもありました。

並レベルにたどり着くには、
普通の人の何倍も時間をかける必要がありました。

でも、「何倍もの時間」さえかければ、
自分でも並レベルには行けることが分かりました。

だから、多くの時間を費やすことが、私の中で【当たり前】になりました。
【当たり前】になれば、苦痛ではありません。

・・・

心と向き合うことも
心が変わることも同じではないでしょうか?

すぐに変わる人も
すぐに変わらない人もいます。

すぐ変わった人は、
短期間で、治ることだけに集中してきたのかもしれません。

なかなか変わらない・変われないで苦しんでいるなら、
これまでの何倍も時間を費やすことを意識して欲しいのです。

最初から、「治る人・治らない人」が決まっているわけではありません。

どれだけ向き合ったか、
そこで決まるのです。

向き合うために費やす大きな時間。
その時間をムダではなく、意味のある投資だと思えますか。
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