摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
強迫運動。
こうした言葉をご存知ない方のためにざっくり説明しますと・・・
「運動しなければいけない!」
「食べたら動かなければいけない!」
「1日◯回、◯分、運動しなければいけない」
といった、厳しいルールに従って無理やり運動している状態です。
時には「運動好きだから!」とたのしいと思い込ませている方もいます。
これは、摂食障害の症状の1つだと考えます。
かつての私も、同じように強迫運動していました。
スポーツジム通い。
月会費だったので通い放題でした。
通えば通うほど、オトク!
そんな気持ちになっていました。
過食で増えてしまった体重を落としたい気持ちがとても強かったです。
だから、必死!
スポーツジムのインストラクターにメニューを組んでもらいました。
そのメニューは、スクワット40回x2セットを含む、とてもハードなものでした。
その女性インストラクターに言われたのは・・・
「週2回しか来れないなら、これくらいやらないと痩せないわよ!」
マジメな私は、本当にその通り実行しました。
フラフラでした。
でも、「やらないと痩せない」という言葉が繰り返し、頭の中をよぎっていました。
必死に運動する自分。
どこか酔いしれたような感覚がありました。
酔いしれているから、ますますハマっていきました。
結果・・・。
全く痩せませんでした。
その代わり、手に入れたものがあります。
体調不良と摂食障害の悪化。
1ヶ月続けて、全身グッタリ。
疲れが全然取れなくなりました。
さらに病院通いが増えていきました。。。
・・・
体力をつけたいから
筋肉をアップさせたいから
一見、こうした理由はとても前向きで、素晴らしいように聞こえるかもしれません。
でも、順番が逆なのです。
食べるのが先。
フツーに1日3食、フツーの量を、毎日食べられるようになるのが先。
つまり・・・
運動したいのなら、摂食障害が治ることが先なのです。
ホントにホントにこれは間違っている方が多いです。
そのリスクに無頓着な方も多いです。
車でも、ガソリンを入れてから走るはずです。
ガソリンが切れたら、ガソリンを入れることが先のはずです。
単純な原理ですが・・・
ガソリン = 食
食事が、フツーの状態になっていないのに運動だけ必死でやっても身体はもっとしんどくなるはずです。
食べることが先。
摂食障害が治ることが先。
勘違いからいち早く抜け出す方法。