【摂食障害と病院】「娘が病院に行きたくないというんです」というご家族へ

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

病院に行きたくないという娘に、
どう話したらいいですか?

とーーーーってもよくいただく声です。

カウンセリングを開始した頃から、
お母様方から寄せられています。

現在の
母親カウンセリングでも、
ミーティングでも、
ずーーーーーーっと頻繁にいただくご相談です。

・病院に行っても、治る気がしない。

・病院に行っても、待ち時間ばかりで疲れる。

・どこの病院に行ったらいいか分からない。

・摂食障害が薬で治るとは思えない。

・短時間の診察では、言いたいことが言えない。

・何かいうと怒る先生が怖くて、言えない。

・悩みを相談すると、すぐ薬が増えるから言えない。

・診察と言っても、体重を測るだけだから意味があると思えない。

どれか1つは、あなたの気持ちと重なるのではないでしょうか?
もしかしたら、どれもこれも「自分の気持ち!!」と思えるかもしれません。

確かに・・・と思うことは、私にもあります。
先日、母と振り返り話をしていた時、
大学病院の待合い室の話になりました。

暗くて、
人がいっぱいで、
長時間で・・・

予約制のはずなのに、
長時間の待ち時間。

たくさんの患者さんの間を
縫うように看護師さんと医師たちが、通っていく姿。。。

なんだか、そこにいるだけで【負のエネルギー】を浴びていたよね・・。
そんな会話をしていました。

では、今回のテーマです。

【摂食障害に病院は不要なのか?】

結論からいうと、
私はそうは思いません。

【必要】と思っています。

理由は以下の2つ。

(1)身体のチェックは病院でしか出来ないから

これ、とても大事です!
軽く考えている方が多いです。

摂食障害は、心の病気。

私のブログを読んでくださっている方なら、
もれなく【暗記】されていることと思います。

ですが、身体は確実にダメージを受けています!!

検査数値に表れるかどうかは分からないですが、
検査をしてみないと、何も始まりません。

身体のチェックに意識を向けること。
これも、あなた自身で変わることができることです。

(2)薬が、時には必要なこともあるから

メンタル系の薬。
避けたい気持ちを抱く方も多いかと思います。

でも、「薬」って、メンタル系だけではありません。

以前のブログにも書きましたが・・・
私はかなりひどい【貧血】でした。

鉄剤を処方され、服用していた時期もあります。
通院で、鉄剤の点滴を受けていた時期もあります。

これらは、病院でしか出来ないことなのです。

・・・

さらに・・
摂食障害の病院と言えば、精神科・心療内科ですが、
婦人科をどうするか?というのも大きな問題です。

薬だけで無理やり生理を起こさせる意見と、
体重の回復を待つしかない、という意見。

この2つだけに思われがちです。

でも、実際は、生理の回復は、もっと複雑なのです。

1度も低体重を経験したことのない方でも、
体重が普通~ぽっちゃりの体重になっている方でも、
それだけでは生理が回復しない場合も多々あります。

だからこそ、摂食障害の情報を鵜呑みにしないことです!

「うちの場合、どうなの?!」
そんな時こそ、こちらで聞いてください。