摂食障害の家族相談

【Q&A】拒食症の娘が毎日「死にたい」と言っています。

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

拒食症でも
過食症でも
「治る事」を勘違いしてしまう場合が多いようです。

その勘違いは、サポートする側のご家族にも同じことが言えるみたいです。

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今回のご質問をご紹介します。

 

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

拒食症の娘はカウンセリングを拒否していて毎日「しんどい、死にたい」とばかり言っています。
私も、パニックになりそうで何も手につきません。

ついついどんな表情だとか、何をしているかとか伺ってしまいます。

私は今までの態度をあたらめようと優しく接していることがかえって悪くしているのでしょうか。
親からしつこく聞いたり見たりすることは逆効果ですか?

ご質問をありがとうございます。

 

1.「摂食障害だから」で片付けてしまっていませんか?

 

摂食障害に悩んでいる時、
「死にたい」
「生きていたくない」

という言葉は、とても多いと思います。

 

ですが・・・

 

こうした言葉を「病気だから言っているんだ」とカンタンに片付けてしまっていませんか?

 

言葉の背景や
言葉の理由を、じっくりしっかり考えているでしょうか?

 

摂食障害だから「死にたい」なのではなく心の不調があるから「死にたい」のです。

 

心の不調が食べられないことに出るのが、拒食。
心の不調が過剰に食べることに表れるのが、過食。
心の不調が自分を傷つけることに表れるのが、自傷行為。

 

「死にたい」もその1つではないでしょうか?

 

「病気だから・・・」という考え方ではなく心に寄り添う接し方を、改めて見直していきましょう。

 

「死にたい」という言葉で、何を伝えようとしているのでしょうか?
「死にたい」しか言葉に出せないのは、なぜでしょうか?
「死にたい」という言葉を、深く受け止められているでしょうか?

 

決して、心地いい響きがある言葉ではありませんが、
周りがそこから逃げないで接していられるかどうか、
試されている場面ではないでしょうか?

 

2.ご家族の接し方に一貫性はありますか?

これまでの接し方を改めて
優しく接しようと決心されたことは、とても勇気がいったことと思います。

ですが・・・

現在の「優しく接する」を、ずーっと貫く決意はお持ちですか?
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優しくしても、娘さんが治るかどうかは分かりません。
優しくすることで、お母様に新たなストレスが沸く可能性もあります。
もし兄弟がいたら、不平不満をぶつけてくるかもしれません。

 

それでも、現在の「優しく接する」が正しいことだと信じ、ずっと貫くことができるでしょうか?

 

きっと、ご質問をいただいたタイミングの頃から心がゆらぎ始めていることと思います。

接し方に悩み
接し方を試行錯誤し
接し方に迷い・・・

摂食障害の娘さんを持つお母様方の多くに見られる状態ですが・・・一貫性は、ありますか?

やってみたけど、
すぐに変えてしまったり

やってみたけど、お嬢様に今すぐの変化がないことに怒ってしまったり

やってみたけど、お母様の不安がつのって続かなくなったり・・・etc.

こうしたコロコロ変わる接し方では、不安なお嬢様の心が、ますます不安になってしまうのではないでしょうか?

接し方を変えるなら
変えた後は、揺らがないことです。

揺らがない方法を見つけること。
摂食障害の娘さんの変化を期待しないこと。
お母様自身が納得して続けられる方法を見つけること・・・etc.

接し方を変えるなら、こうしたことを心がけてみてくださいね。

3.お母様の「自己流の接し方」こそ、キケンです!

こんな時どうしたらいいの?!

お嬢様が摂食障害の診断を受ける前も、診断されてからも

ずーっと「どうしたらいいの?」ばかりに、頭を悩ませていないでしょうか?

摂食障害の家族会で聞いたり
たくさんの本を読んだり
ちょっと時間があれば、検索、検索、検索・・・etc.

そして、ますます混乱していないでしょうか?

いろんな情報を仕入れて
いろんな人がそれぞれのアドバイスをしてくれて
その度に、新しいアドバイスが良いように思えて
やってみるけれど・・・

すぐに不安になってしまったり
すぐに迷いが生じてしまったり

右往左往してしまっていませんか?

それは・・・自己流になってしまっているからです。

このブログも含めて、
不特定多数の人に向けた情報は、
あなただけに役立つ情報とは限りません。

あなたという人に役立つことであっても、
ベストなタイミングかどうかは、分かりません。

だからこそ、お母様が自己流を卒業していく必要があるのです。

自己流を卒業するためにお母様自身が、専門家のカウンセリングを受講されることをオススメしています(カウンセリングの詳細はこちら)。

専門家のカウンセリングを開始したら、その治療者に相談しながら、お母様の心と向き合ってみてください。

接し方とは、お母様自身の状態がそのまま表れるのです。
接し方だけを変えても、長続きは難しいのです。

お母様が、ご自身の心と向き合い、心を変えていくこと。
その後で、接し方は自然に変わっていくのではないでしょうか?

この順番、大切に覚えておいてほしいなぁと思います。

自己流を卒業すると、お母様の心に安定が生まれますから^^

▼お嬢様の「死にたい」に疲れてしまったお母様へ

【動画教材】摂食障害と希死念慮:家族はどう対応すればいいのか
摂食障害と《希死念慮》への家族の対応方法を解説。「生きていたくない」「生まれてこなければよかった」専門カウンセラーが、病気の特徴、家族ができること・できないこと、具体的な接し方をわかりやすく説明。家族ができる、娘の命を守るための重要なポイントを学べる動画教材