過食嘔吐の娘からメール どう返信したらいいかわかりません

2020/05/28修正

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害の娘さんと一緒に住んでいても
直接、会って話すより
メールのほうが多いご家庭がよくあります。

コミュニケーションが無いよりはいいことですが、
メールというデメリットを感じずにはいられません。

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また、来年度から進学・就職などで一人暮らしが始まる方や
その御家族にとっても、メールへの対応は悩ましいことかもしれません。

今回のご質問をご紹介します。

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

娘は中学3年で、過食嘔吐の症状です。
習っているダンスで体重制限があり、ダイエットもやってます。

朝起きれなくて学校に遅れていくと言って家にいます。
私仕事なので側にはいれてないんです。

・・・・

きもちわるいよ
はあ
情けない
助けて

・・・・

とメールがきました。

どう返信したらいいのかわからないんです。

ご質問をありがとうございます。

この場合も、「返信マニュアル」なんて存在しないですよね^^;;
なので、お母様自身に軸があるかどうかが、カギになるのではないでしょうか?

以下の3つから考えていきます。

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1.お母様は「どうしたい」ですか?

2.ダイエットだけが原因でしょうか?

3.寄り添うために必要なこと

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1.お母様は「どうしたい」ですか?

今、お母様を『主語』にして考えていきましょう。

お母様は、どんな気持ちですか?
お母様は、どう思いましたか?
お母様は、どうしたいですか?

きっと、こうした視点よりも
「どうすればいいの?」
「娘は、どうして欲しいの?」という
視点になってしまっているのではないでしょうか?

お母様を主語にすると、メリットが沢山あります。

上手くいかないことがあっても、娘さんに嫌な感情が沸かなくなります。
「やりたいから、やる」という意識が生まれます。
気持ちに正直に動くから、精神的にラクになります。
フットワークが軽くなります。

お母様は、「どうしたい」ですか?
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きっと、「・・・分からない」が答になっていませんか?

分からなくてもいいのです。
きっと娘さん自身も「分からない」のですから。

分からないから、謙虚になれます。
分からないから、じっくり話が聴けます。
分からないから、学ぶ姿勢があります。

まずは、「分からない」ことに正直になっていきませんか?

2.ダイエットだけが原因でしょうか?

スポーツ障害とも言われますが、
新体操、バレエ、ダンス、水泳・・・

あらゆるスポーツにおいて、「見た目」が重視され
時には過剰なほど、「太らないこと」「細身であること」を要求される場面が
多いようです。

成長期でありながら
体重制限があったり

思春期でありながら
生理が起こらないほどの「細い身体」を求めてしまったり・・・

いろんな指導者やコーチがいます。

けれど・・・

そこから娘さんを守れるのは、
お母様だけではないでしょうか?

私は、断言できます。

摂食障害は、ダイエットが原因ではない、と。

「痩せることが全て」という考え方に陥ってしまった背景があります。
過剰に痩せを要求される時、気楽に話せる雰囲気が、家の中にあったでしょうか?
頑張っていることだけが良い事と、思い込んでいなかったでしょうか?

認めることは痛みが伴うことです。

ですが、摂食障害という病気を、
ご家族の中で、「在り方」を見直すチャンスに変えてほしいのです。

3.寄り添うために必要なこと

メールにどう返信するかは、
お母様が寄り添うことが出来ているかどうか、なんです。

普段から、寄り添うことが出来ていれば、
言葉に迷いがなくなります。

寄り添うことが出来ないままに、
メールの返信だけを、上手くやろうとしてしまっていませんか?

「忙しくて、娘がこんなに痩せたのを知らなかったんです」

「今、仕事で帰りが遅くて、娘が家で何をしているか分かりません」

「話そうと思っても、仕事ですれ違いだから、時間無いんですよね」

ものすごく悩んでいるはずなのに
摂食障害の娘さんが心配でたまらないのに

お母様方から、こうした言葉が後を絶ちません。

そんな姿を、娘さんはどう思っているでしょうか?
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言葉では心配と言いながら
何も向き合ってくれない
寄り添ってくれない姿は、どう映っているでしょうか?

寄り添うために必要なことが2つあります。

(1)時間的余裕
(2)心理的余裕

(1)時間的余裕

お母様の仕事があっても、
時間的に融通が効いたり
時間に余裕があるなら、
そのままでいいと思います。

ですが・・

いつも時間に追われていたり
溜まった家事をみて、イライラしたり
寝る時間を削って、健康を害したり

そうした時間的に余裕のない生活が続いているなら、
摂食障害の娘さんと向き合うことが難しいはずです。

お母様自身が穏やかに暮らせるためにも
まずは時間を確保していきませんか?

(2)心理的余裕

時間はあるはず
でも心に余裕がない場合もあります。

いつも何かに追われているように感じたり
いつもイライラしたり

こうしたお母様の様子は、
世代間連鎖ともいえる状態で
娘さんに受け継がれてしまう場合があります。

ぜひ、立ち止まってみてください。
ぜひ、じっくり考えてみてください。

今の不安
今のイライラ
今の満たされない気持ち・・・etc.

摂食障害の娘さんの気持ちと重なっていませんか?

・・・

摂食障害とは心の病気です。
心の病気が発症するまでに、長い年月がありました。
回復するためにも、相当なエネルギーが必要な病気です。

1人で闘うよりも
サポートを使いながら向き合うこと

必死になり過ぎるより
穏やかに生きられる方法を見つけていくこと
真剣であっても深刻にならない方法、一緒に探していきませんか?