【ご質問】摂食障害の娘は、嘔吐を認めてほしいというのですが。

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

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◆メルマガ読者さまからのご質問

食べては吐く食べては吐く、そんな娘にかけてあげる言葉。吐く事を認めて欲しいと言う娘。

低カリウム、低体重なので命の危険を考えると認めてあげる事は出来ない。

公認心理師・中村綾子
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「嘔吐を認めてほしい」という言葉の意味について

まず、摂食障害の状態とは、「言いたいことを適切に言うことが出来ていない状態」と理解していきましょう。

そのため、「嘔吐を認めて欲しい」という言葉であっても、「別の何か」が言えていない状態と考えます。

「別の何か」を「嘔吐」という言葉で、置き換えてしまっているのではないでしょうか?

大抵の場合、心です。

心の「何か」を認めてほしい。
吐くことでしか表現できない自分を認めてほしい。
嘔吐するほどツライ状況にあることを知って欲しい。
嘔吐を辞められない自分・嘔吐してしまう自分を認めて欲しい・・・etc.

嘔吐なんて体を傷つけるようなことを、してしまう自分を認めてほしいと言い換えることができるかもしれません。

もちろん、今回のプレゼント企画でいただいた文面から、私が推測したことに過ぎません。

ですが、確実に言えることは、「嘔吐」そのものを認めてほしいのではなく、「嘔吐」とは心の訴えであり、「心の何か」から表現されているもの、ということです。

カウンセリングでは、よく描く図解で示すと、こうなります。

嘔吐とは、「食・体重へのこだわり」の部分です。

最初から、嘔吐があったのではなく、「心の何か」があったのです。
「心の何か」について、向き合うことが、必要だと考えます。

嘔吐とは、何が原因なのかを考えていきましょう。

考えても分からないかもしれません。
でも、分かろうと考え続けることが大切です。

よくあるお母様方の声は、

・やりたいことは何でもやらせてあげたのに、なんで摂食障害になったのかしら
・私の子育てのすべてが失敗だったのでしょうか?
・五体満足で産んであげたのに、どうして過食嘔吐なんてするの!?

があります。

過食嘔吐に限らず、摂食障害の原因について向き合うことは、時としてとてもツライことです。

ですが・・・

悲観することも
全否定することも
怒りを爆発させることも

摂食障害の回復には、つながりません。

完璧な人がいないように、完璧な親も完璧な家族もいません。
完璧ではないからこそ、私たちは、変えるべきところがあり、変わる可能性があるのではないでしょうか?

この作業は、お母様ひとりで行うのはとても難しいことと思います。
だからこそ、原因と向き合うカウンセリングを受講されることをオススメいたします。

母親カウンセリングの詳しいご案内は、こちらのブログ記事をご覧ください。

摂食障害の原因を、最初から分かっている人はいません

私は今でこそ、自分の摂食障害の原因はこれだったとか、回復するにはこうしてきたという話をいっぱい書いていますが・・・それらが最初から全てわかっていたことではありません。

最初は、なぜか食べることが上手くできなくなりました。

食べたいと思って買ったパンが、食べられなかったです。
食べたいと思って席についても箸が進まなくなりました。
お腹空いたと思って食べ始めたら、何故か顔が急に火照って食べられなくなりました。

私自身が、摂食障害の原因について考え始めたのは、体重がある程度回復した後です。
症状が激しい時は、症状に振り回されるからこそ、原因についてじっくり考えることは出来ないのです。

摂食障害の治る順番を勘違いしていませんか?

摂食障害は心の病気だから、心の回復が先だと勘違いしていませんか?
命がキケンなほどの体重だったり、連日続く過食・過食嘔吐の場合は、身体の回復が先に必要になります。

身体あってこその心です。

体重基準は、こちらに記載しています。

体重が普通になる
生理が戻る
症状が過食・過食嘔吐なら頻度が減る

こうした身体の変化の後に、心とじっくり向き合うということが可能になります。

そこまで回復するために、人によっては何年もかかる場合があります。
本格的なカウンセリングが始められるのはその症状が落ち着いた後になります。

だからこそ、当オフィスのカウンセリングでは、母親カウンセリングにチカラを入れているのです。

お嬢様の身体の回復を待つのではなく
お嬢様が自分から「治りたい」と言い出すまで待つのではなく
お母様から変わっていきましょう。

摂食障害の回復は、待っているだけではダメなのです。

新規受付は、4月で一旦終了いたします。

母親カウンセリングの詳しいご案内は、こちらのブログ記事をご覧ください。