摂食障害は入院しないと治らないの?拒食症経験者の疑問に対する考えとアプローチ


摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

母に聞いてみましたシリーズを書いている時、拒食症とはじめて診断された時を改めて振り返るようになりました。

拒食症と診断を受けたものの・・・・
いろーーーんなギモンがありました。

初回(初診)から入院の話が出ていたので、ギモンの1つにこんなものがあります。

摂食障害は入院しないと治らないの?

です。

結果的に、私は入院ありの摂食障害歴です。
でも、摂食障害とは「入院しないと治らないのか?」への答ではありません。

そして、よく分からないまま入院が開始になったり、入院生活が続けられなくなったり、入院の目的がハッキリしないままだったり・・摂食障害ではいろんな話を見聞きします。

だからこそ、今回のブログ記事では以下の3つから書いていきます。

摂食障害の入院先:精神科がほとんどです。

我が母がショックを受けたことの1つですが・・
通院先の病院・クリニックが心療内科であっても、大抵の場合、入院先は精神科になります。

例外として

・内科
・思春期病棟・・・etc.

など、病院や主治医の考え方により、異なります。

ちなみに、私が入院していた際には、小学生の女の子も女子高生も、同じ精神科に入院していました。

精神科入院の種類はイロイロあります。

・任意入院
・医療保護入院
・応急入院
・措置入院(自傷他害の恐れがある場合)
・緊急措置入院

摂食障害に悩んでいる方の中には、自傷他害をあんまり深刻に考えていない方もいますが・・・

上記の通り、精神科の領域において、自傷他害はとても深刻なことなのです。
「恐れ」で措置入院の対象になるのですから。

自傷他害が全くない摂食障害の場合は

・任意入院
・医療保護入院

のいずれかになると思います。

任意入院は、本人の同意あり。
医療保護入院は、本人は入院拒否・家族等の同意が必要(プラス、精神保健指定医の診察)。

つまり・・・

摂食障害であれば、本人の同意がなくても入院させる・させられる可能性がある、ということをご存知でしょうか?

任意入院は、退院も任意ではない。

これは、公認心理師試験の勉強をしている現在、はじめて知った事実です。
結構、衝撃的だったのです。

任意入院は、その言葉通りですが・・・

本人が、入院することに同意してはじめて行われる入院の種類です。
この同意そのものも・・・イロイロ思うところがあります。

しぶしぶ同意した場合も、
説得されて同意した場合も、
「本人が同意した」と解釈される可能性があるからです。

とりあえず、本人の同意アリで、任意入院したと仮定します。

でも、入院した直後から、「ココでの生活を続けるのはムリ!」という方は実は多くいます。

そこで、こう思うかもしれません。

《任意入院なんだから、退院したいといえば、いつでも退院できるんじゃない?》

コレが、間違いなのです(私も今回はじめて知った事実・・・)!
任意入院でも、病院側が72時間以内の退院制限ができるのです。

つまり「すぐには、退院させてもらえない」という事態になります。

超・ザックリ書きますと、

任意入院の場合、

入院は、自由。
退院は、自由にできない。

*注*病院側とは、精神保健指定医ですが、大抵の場合、医師の自己紹介などされないので、「先生にいわれた」程度しか、患者側には分からないと思います。

ビックリじゃないですか???
知っていましたか?

私は、

摂食障害の経験者で、
入院歴もあり、
心理学もずーっと勉強してきましたが・・・
「精神科入院の種類とルール」について、ここまで詳しく学んだことは初めてでした。。。

摂食障害は入院しないと治らない??入院すれば治る?

前置きが長くなりましたが、上記の知識もとっても必要です!

いよいよ本題です。

(1)摂食障害は入院しないと治らない??
(2)入院すれば治る?

(1)の結論から言いますと・・・状況による、です。

ココで、「摂食障害の本人次第」と記載しない理由があります。
それは摂食障害は家族の問題だからです。

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