【摂食障害の治り方】おうち入院という言葉がイイらしい

摂食障害の治り方。
自宅でどうしたらいいの?という方向けです。

こんにちは。
カウンセラー中村綾子です。

ずーっと前から、摂食障害の治り方を発信していますが、今回はより分かりやすい解説です。

治り方:1番の理想は、完全休養です

もちろん
幼い子どもがいたり
介護する家族がいたり
摂食障害のご本人様が
物理的に休んでいられない場合も
あるとは思います。

それは、それで大変な事情を抱えていらっしゃる場合ですが・・・
多くの、10代~20代の摂食障害のご本人様の場合、

ホントは休めるのに、休んでいない状態

と考えています。

なので、私自身の治ったきっかけでもある完全休養という言葉を使って、ブログでもカウンセリングでもお伝えしてきました。

ですが・・・

完全休養という言葉は、なかなか伝わりにくいようで、いろんなご質問をいただいていました。

・休養って、テレビは見ていいんですか?
・完全休養だから、ランチしちゃダメなんですか?
・休養って言っても、家の中ばかりだとイヤになるから旅行してもいいですか?

うーーーん。。。
いろんなご質問をいただくたびに「?」と思いましたね。

それぞれの状況によって異なるとは思いますし、継続クライアント様の場合は、これまでの状況をふまえてお話していますが、上記の質問でいれば、

テレビOK
ランチは、たまにならOK
旅行NG

です。

そこで、摂食障害とは全然関係ない話をネット上で読んでいる時に目にしたのが、「おうち入院」という言葉でした(出所不明ですが)。

摂食障害の治り方:休養=おうち入院

摂食障害の状態によっては、入院という方法があるのは、ご存知の方も多いと思います。
私も入院経験者です。

でも・・・

摂食障害の入院経験者の多くは、

同じことを家で出来れば、入院する必要ないんじゃない???

と思えることが多いです。私自身の入院も含めて、そう言えると思います。

だから、おうち入院。

入院生活を自宅でやるイメージです。

自分で身の回りのことが出来る心身の状態で入院していたら・・・

・朝起きて
・洗面
・同室の人と雑談
・朝食
・朝食を片付ける
・検査室まで徒歩で行く
・売店に行く
・テレビを観る
・雑誌を見る
・昼食
・ベッド上で趣味をやる
・面会に来た人と会う・しゃべる
・夕飯
・入浴

などが想像できると思います。

さらに、病院の外のお店に行ったり、外泊したり、という場合もありますが、ココで必ず必要になってくるのは主治医の許可ですよね???

無断では出来ないはずです。
どんな病気でも治療中というのは、そうした制約があるものです。

カウンセリングでも同じ。
だからこそ、特に自宅療養中の方には、週1回のカウンセリングをオススメしています。

おうち入院のメリット

実はこれはすごく沢山あると思っています。

メリット1:費用が断然安い

これは歴然としていますよね。。。

メリット2:慣れ親しんだ食事が出来る

ただし、体重を増やさないといけない拒食の場合は、自分で決める・選ぶが負担になることも。

メリット3:他の患者さんと会わない

自宅なので、会うのはいつも通り家族だけ。
入院経験があれば、簡単に想像できると思いますが・・・他の患者さんと会うことは人によってはストレスに感じることも多いはずです。

メリット4:スマートフォンが自由

入院先の考え方によりますが、スマートフォンなどが禁止のこともあります。
自宅なら、いつも通りスマートフォンもつかうことができます。

メリット5:強制力が少ない

これは、あなた次第で大きなプラスになることですが・・・自分で出来ない場合は大きなマイナスになることです。

自宅なので、

・だれも監視していない
・お菓子もすぐ近くにある
・お金もいつでも使える

という状況で、過食する・しないも、だれも禁止できない環境です。
そこで、どれだけ自分と向き合って、過食をゼロにしていけるか・・・は、あなた次第です。

でも、こうした強制力がない中で治っていくことこそ、ホントに治ることだと思っています。

また拒食の場合も同じです。

食べなくても、だれも医療行為ができません。
完ぺきに計算された料理も出てきません。

そんな中で、自分で決めて、自分で体重を増やしていけるかどうか・・・
結構タイヘンなことですが、入院するよりイイ!と本当に思えたら、取り組めるのかもしれません。

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