【過食症】家族のサポート:「過食しそうになったら止めて!」と言われたら、どうするべき?


*クルミと甘納豆パン。久しぶりに作ったら、ちょっと不細工に(笑)。

過食したい!と娘が言い出したら、どうしたらいい?
過食を辞めるにはガマンさせるの?
お金がなければ過食しなくなる?

過食症のお嬢様を持つご家族は、こんなふうに悩んでいませんか?

こんにちは。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

拒食・過食・過食嘔吐を約7年で克服し、2013年から摂食専門カウンセラーとして沢山のお母様のカウンセリングを行っております。
*摂食障害の克服ストーリーはこちらをご覧ください*

今回は過食症に悩むご本人様だけではなく、ご家族の考え方・接し方などについてお届けします。

そもそも、過食はどうして起こるの?

この図解をご覧ください。

「過食=摂食障害」という病名であり、「お名前」ですよね?

まず、「過食症だから過食してしまう」という表現は間違っていることに気づいてください。

その上で、心(図解ではハート)に不調が重なって、限界に達したからこそ、過食という症状が出ているのです。

わがままとか
甘えとか
ダイエットのせいとか

そういうことではありません。
過食症も、心の病気です。
心の中が上手くいかないことを言葉で表現できず、身体(過食)で表現してしまっている状態です。

つまり、「過食はどうして起こる?」という答は、「心がツライから」です。

「過食を止めて」と言われたら、ご家族は止める?止めない?

「過食がはじまったら、止めて欲しい。」

とてもとてもよくある言葉です。
そして、親子喧嘩のきっかけになりやすい言葉です。

お母様方からは、

・「過食を止めて!」と言われたら、どうしたらいいの?

・目の前で、バクバク食べる娘を見ていられない!

・過食しちゃった!と八つ当たりされるのが、ツライです・・・etc.

といった声が、母親カウンセリングではよくいただきます。

こんな時も、止める・止めないだけではなく、「考えるコツ」。
言う・言わない以上に大切な「考え方」。

これらを優先していきましょう。
お母様自身の「接し方」を振り返りながら、以下の3つをじっくりと読み進めてくださいね。

「過食を止めて!」と言う理由は何でしょうか?

お嬢様が自分の過食を「止めて!」とご家族にいうのは、ハッキリ言えば、「人任せ」ですよね。

過食している自分
過食をやめられない自分

それらを、「人」に押し付けて、「止める」ことを叶えてほしい心理です。

ご家族のサポートを借りて治ろうとしているのか。
それとも、「止めてくれないから過食が辞められない」と人任せにしているのか。

この違い、まずは見極めていきましょう。

ご家族から「止めてあげるから、過食したくなったら言いなさい」と言ってませんか?

シビアな言い方ですが・・・
これはご家族が誘導してしまっている状態です。

「見ていられない」
「八つ当たりがツライ」

ご家族のほうが、お嬢様の過食を見ていられなくて、その時間がやり切れなくて、「止めてあげるよ!」と言っていませんか?

もしそうだとしたら、「過食を止める行動」は、お嬢ウサマのサポートではなく、お母様が自分を守るための行動と言えます。

お母様が、見ていられないから。
お母様が、八つ当たりされたくないから。

まずは、こうした本音に気づいていきましょう。

その過食を止めたら、過食症は治りますか?

コレ、すごく大事なことです。
いつも原点に戻って考えてほしいと思います。

「摂食障害って、何の病気でしたか?」

ホントの意味では・・・
食べれない病気ではありません。
食べ過ぎる病気でもありません。

さらに言えば、
「痩せたい病気」でもありません。

「痩せなくちゃいけない」
「痩せていないと、認められない」

そう思い込んでしまう「心の病気」なのです。

つまり、1回の過食をご家族が止めたからといって、心が治ることはありません。
治るわけではないので、「過食を止めるか、止めないか」で悩むよりも、ご家族が「摂食障害のただしい知識」を持つことを優先していきましょう。

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