【拒食症】体重減少の放置はリスク!早めの対応が大切です


暑さで食べられない…気がづけば、拒食症の入院体重に…ということは何としても防がなくてはいけません。

摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
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拒食症:体重減少でも、元気ならいいのか?

コレ、摂食障害のご家庭によく見られる発言ですが…

・楽しそうに過ごしているから、少しくらい体重が減ってもいいかなぁ

・イロイロ食べるようになったのだから、そのうちスグ体重は戻るだろうし

・暑い時期に食欲無くなるのは、誰にでもあることだし…

と、体重減少を知っているにも関わらず、放置してしまうご家族が少なくないようです。

楽しそうなのは、ムリをしているからかもしれません。

イロイロ食べているなら、本来は体重が増えるはずではないでしょうか。

夏バテは誰にでも起こり得ることですが、拒食症のお嬢様にとっては命取りになるかもしれません。

摂食障害:心の病気の体重管理

体重管理は、拒食症だけではなく、過食症の場合も同じです。

摂食障害の入院では、体重増加ばかりが治療ゴールとして設定されてしまう場合が多いです。
その考え方には賛成できませんが…

体重は何キロであってもいい、という考え方にも反対です(こうした考え方の治療者もいるようですが)。

摂食障害は心の病気です。
しかし、体重は「ある程度ふつう」を保っておく必要があります。

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体重をまったく気にしなくなることがゴールではありません。
体重の多少の増減をふまえつつも、一喜一憂しすぎないようになることが大切です。

体重計には、定期的に乗りましょう。
体重を「知りたくない」「見たくない」では、回復は難しいです(体重も「自分」と向き合う1つですから)。

同時に、ご家族もお嬢様の体重をかならず知っておきましょう。

家族ができること:身体をみよう

知らないうちに、拒食症をぶり返していた…ということにならないよう、ご家族に気を付けてほしいことがあります。

それは、身体を見ることです。

健康な兄弟・姉妹がいる場合は、一緒に並んだ時、どう見えるか。
1ケ月前、3ケ月前の写真と比べて、変わっていないか…

ということを、日々チェックしておくことが大切です。

そのためにも、

・一緒に食事を摂る
・食べているものを、大体知っておく
・隠れ食べを禁止する(自室での食事NG)

をご家族で一貫性を持って接していくことが大切です。

楽しければ、体重が減ってもいい…という誤解からは、早く抜け出していきましょう。

「アレ?最近、また食べなくなってきた?」と気づいた時こそ、今すぐできることを見つけることが大切です。

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