パンを食べ過ぎる恐怖は無かったのですか?

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

炭水化物が敵でした。
炭水化物を極端に制限しているのに、過食になれば、甘いものばかり。。。
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かつての私の状態と似たような状態の方は、とてもたくさんいらっしゃるようです。

今回のご質問をご紹介します。

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

先生はパン教室を手掛けていますが、パンを食べ過ぎる恐怖感はなかったのですか?

つまり、炭水化物の量に対する抵抗なかったのかな、と思いまして。

ご質問をありがとうございます。
ご質問をくださった読者さまに限らず、勘違いされている方もいらっしゃるかと思いますので、お伝えしますが

私がパン教室を主宰していたのは、回復中の頃です。

同時の様子を振り返りながら、買いていきます。

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1.食後にパン。。。

2.「コンビニが怖い!」が治った

3.消去法の仕事さがし

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1.食後にパン。。。

パン教室の頃は、試作の連続でした。
また、レッスン時は、生徒さんに召し上っていただく試食用のパンも焼いていました。

なので、レッスン以外にも、かなり頻繁にパンを焼いていました。

遅い夕飯後に、試作のパンが目の前にあると、食べてしまったり

空腹時に、試作のパンが焼き上がると、そのまま食べてしまうことはありました。

ですが…「1個」です。

自分で作ったパンは、過食の食べ物にはなりませんでした。

どんなにイライラしても
どんなに落ち込んでも
「せっかく作ったパン」という想いが消えることはありませんでした。

もちろん、「1個」でも、食事以外で食べてしまった時は、落ち込みました。

でも、パン教室をしている限り、食べなきゃいけないことは沢山ありました。

焼きたての食感
焼きたての香り
時間が経った時の変化
温め直しの方法
アレンジの仕方

食べてこそ、わかることは沢山あるのです。

分かったからこそ、生徒さんにオススメ出来ましたし、

生のコメントこそ、生徒さんの「作りたい!」に繋がりました。

だから、「仕方ない」と、自分に納得させている部分もありました。

また、友人の言葉にも救われたことがあります。

「◯◯に行くと、うどんとご飯、両方出てくる~!嬉しいよね(笑)」

麺類のチェーン店の話です。
セットメニューが好きという友人。

こんな言葉に、自分が悩む必要なんて無いんだなぁ・・と思ったのでした。

確かに炭水化物がいっぱい
確かにカロリーも増える

でも、「嬉しい」と喜んだっていい^^

そんな繰り返しで、
食べてしまっても、少しは気がラクになっていきました。

2.「コンビニが怖い!」が治った

炭水化物が怖い、というのは、
摂食障害の典型かもしれません。

けれど、回復していく中で、
「怖い」が「怖かったもの」に変化し、「平気」になっていくのです。

パン教室をやる頃、
私にも同じように「怖い」がたくさんありました。

その1つが、コンビニでした。

コンビニの前を通ったら、
過食が始まってしまうかもしれない。

コンビニを見かけたら、急に食べたくなるかもしれない。

ですが、当時の引っ越し先には、
駅から自宅までの間に、コンビニがありました^^;;

だから、いつも怖かったです。

けれど・・・

引越し後、何か月も経過して、
それまでにコンビニがあることが普通になりました。

特にそわそわすることもなく
特にイライラすることもなく

コンビニが「平気」になったのです。

・・・

これと同じように、
炭水化物の量についても、
「怖い」から「平気」になる時がくるのではないでしょうか?

今、あなたの心の「何か」が、
炭水化物を拒否しています。

ホントの意味では、炭水化物そのものではなく、
「太ること」でも無いのです。

心の中に、何らかの「ダメ!」という声があって、
「ダメ!」がどこから来ているのか、
すこーしずつ分かるようになっていくことが必要なのです。

いつも自分にダメ出しして
いつも責められたような感じがして

「私なんか・・・」
「どうせ、自分は」

そんな言葉とともに、
「食べちゃいけない」が強くなっていないでしょうか?

心を見つめる
心と向きあう

食事の改善以上に、
私は大切にしてほしいと思うのです。

3.消去法の仕事さがし

パン教室をやることで、パンを食べ過ぎる不安よりも
唯一できる仕事だったのかもしれません。

何の計画もなく、ライセンスだけは取ってあったのです。

就職活動が全然うまくいかない時、

事務仕事も出来ない
飲み会なんて無理
残業も無理
転勤も無理・・etc.

そんな消去法を繰り返していました。
パン教室は、仕事さがしの消去法の末、たどりついた唯一の仕事でした。

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*実際のレッスン用のパン

パン教室を思いついた頃の心境は、

・自宅教室だから、通勤の体力不要

・パンは、ライセンスがあるから、「教える」は出来るはず

・少人数だから、ゆっくり作れるはず

・自営業だから、通院も続けられる

けれど実際は、、、

かなりの体力仕事で、ヘトヘトになりました。

自宅教室のいいこともありますが、
ずーっと家の中なので、オン・オフの切り替えが上手くいかなくなりました。

通院を続けることは出来ましたが、
貴重な休日に出かける「義務」が大きな負担でもありました。

肝心のパンは、レシピ開発に四苦八苦。
教えた経験ゼロで、いきなりスタートという無謀さが、
ストレスになっていきました。

・・・

摂食障害に悩む方が、食関係の仕事を選びやすい傾向があります。

ですが、

食だからこそ、食のこだわりが強くなったり
食だからこそ、食に振り回されたり
食だからこそ、考え続けてしまったり

摂食障害の回復にデメリットもあるのです。

仕事の選び方
仕事を始めるタイミング

これらは、治療者と話し合いながら、慎重に進めていって欲しいのです。

仕事えらびは、タイミングと、この2つが大事!