食べるのも、喋るのも、同じ口

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

昨年末、友達と忘年会と称して、ご飯を食べに行ってきました。

高校時代の思い出話に花が咲き、食べてはいるけれど、ほぼお喋り会。
そんなに大量の食べ物ではないのに、なぜかお腹いっぱいになっていました。

その時、ちょっと気づいたんです。

喋るのも、くち。
食べるのも、くち。

「食べる口」という片方だけを、必死に考えすぎていたんじゃないか・・・と。

拒食の時は、「食べなければ・・・」と必死。

過食の時は、「どうやったら、食べずにやり過ごせるか」で必死。

けれど、見過ごしてきた部分がありました。

それは、今の気持ちを喋ること。

言えなくなった理由がありました。

「こんなこと言ったら、怒られる」

「頑張れない自分って、ダメなんだ」

「今、自分がしっかりしないと、家族がバラバラになってしまう」

こうした理由の多くは、摂食障害が治ってくる途中に、分かってくることが多いです。

「喋る」という役割を封印されてしまった口は、「食べる」という役割も果たしてくれなくなってしまったんです。

だからこそ、お伝えしたいのです。

摂食障害の食に関する症状は、ココロの表れでしかないんです。

上手く対処できなかった感情が、摂食障害として表れているんです。

「食べられない」自分を責めないで。
「食べ続けてしまう」自分を責めないで。

心がゆったりとする時間が増えたら、あなたの「食」は必ず治る。

ほんの少しだけ、今の気持ちを話すことが出来たら、心はちょっとラクになる。

喋る口、食べる口。

その両方を叶えてあげましょう。