摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
ストレス発散になっているのに、
この娘から過食がなくなったらどうなるんでしょうか?
イライラした時に、食べちゃえ!と思えるけど、
それが無くなったら自分はどうなっちゃうんだろう?
自分には過食嘔吐が必要なのに、それが無くなるって、よくわからない。
お母様もご本人たちも、
治りたい
変わりたい
と言葉にする一方で
良くなることへの不安 が、
とても大きいみたいです。
「症状が無くなったらどうなるか?」
この問いにひとことで答えると、こうなります。
「どーーーにもならない」です(笑)。
心が変わって
心の問題が解決して
心がラクになった上で、
摂食障害の症状が無くなったのなら、
特に何事も起こらないです。
「何事も起こらない」とは、
365日がバラ色の生活にはなることではありません(笑)
また、摂食障害の症状以外の問題もない、という意味です。
ただし、これは【治り方】次第です。
ここが最重要ポイントです。
ガマンで、過食嘔吐しなくなっても、
いつか必ず爆発します。
怒られるから、ちゃんと食べるようになっても、
監視されない環境の中で、楽しく食べることは、きっと不可能です。
無理やり食べて体重が増えて生理が来ても、
回復していない心は「もっと病気でいたい!」と欲求してくるはずです。
摂食障害が治るとは、心が変わること。
見た目だけフツーになっても、「治った」とは言えないのです。
心が変われば、
「食べたい!」という猛烈な欲求そのものが沸かなくなります。
心が変われば、
過食嘔吐しても何もスッキリしないことを実感しています。
心が変われば、
必死のガマンやカロリー計算が無意味だとわかります。
心が変われば、
夜中にコンビニ行かなくても、「明日行こう^^」と思えます。
心が変われば、
「太ったぁ~」と言いながら、ケーキを楽しめます。
心が変われば、
「なんとなく」生きていけます。
心が変われば、
ストレスの対処法が「食以外」で見つかります。
心が変われば、
ストレスからの回復力がついていきます。
心が変われば、
気持ちの切り替えスピードが速くなります。
だから・・・
やっぱり、心なんです。
治った後の不安よりも、
今の不安。
今の不安を1つずつ解決・解消していくことが、
「治る」に繋がるのですから^^