摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
もう普通の生活ができるかも!?と
思い過ぎていませんか?
もう治ったかも!?と
カンタンに考えすぎていませんか?
私が、繰り返し書いていることは、こちらです。
いずれも繰り返し読んでいただきたい記事です。
そして・・・
ちゃんと理解していますか?
ちゃんと心に伝わっていますか?
あまりにも、カンタンに考えすぎてしまう方が
とてもとても多いです。
その1つが、目安が分からないこと。
もちろん、心の目安って分からないですよね。
心は目に見えないし
心はどこに書いていないし、
心って、実際どこにあるのか分からないですから^^;;
だからこそ、安定と考えてイイかどうかは、
期間を目安とすることを、オススメしています。
半年です。
例えば、
「学校にちゃんと行けるようになった」と捉えてイイのは、
半年間、無遅刻無欠席で、
半年間、課題もテストも全部出来て、
半年間、学校の行事も全部参加出来て、
半年間、学校のない土日もフツーに過ごせて
半年間、帰宅しても、疲れ切ってダウンすることがなくて
半年間、友達ともフツーに遊べて・・・etc,
といった事柄のぜーーーーんぶが半年続くコトです。
カウンセリングで、こうしたお話をすると、
「あ、全然まだでしたね」という言葉をよくいただきます。
はい。
【全然】【まだまだ】なのです。
私の「半年」という考え方は、
私が摂食障害最中に主治医から言われた言葉でもあります。
パン教室を始めたばかりの頃、
すべてが絶好調でした(笑)!
仕事も楽しい!
フツーに食べられる!
過食もない!
夜も眠れる!
だから、「薬を減らしてほしい」と主治医に懇願しました。
でも、主治医はこう言いました。
・・・・・・・
新しい環境に慣れるのって、3ヶ月から半年かかるって言われているの
だから、夏まで様子を見て、
それでも大丈夫だったら、お薬を減らそうか。
・・・・・
当時の私は、スゴイ不満でした。
こんなに元気だし
こんなに食べれるし
こんなに眠れるし
悩んできたことがウソのような身体なのに、
なんで薬を減らしてくれないの!?
不満も怒りもいっぱいでした。
けれど・・・
結果は、案の定。。。
半年も経たない頃、
ダウンしていました。
夏バテも重なっていましたが、
食べられない
眠れない
身体が痛い
死にたい死にたい死にたい・・・・
そんな気持ちばかりが沸いて
自暴自棄に陥っていました。
だから、「半年待ってみよう」と言った主治医の意見は、
とても正しかったと身に染みているのです。
今、あなたも同じような経験をしていませんか?
焦って、
治療者と対立して
焦って、
病気の自分を見ないようにして
焦って、
今すぐの結果ばかり求めて
そして、自暴自棄になって
摂食障害も悪化して・・・・。
【待つ】って難しいことですよね。
でも、安定するには、時間をかけて様子をみていくしかないのです。
心って目に見えないからこそ、
どうか慎重になってください。
心って目に見えないからこそ、
ちゃんと時間をかけてください。
心って、自分では分からないものだからこそ、
あなたの治療者をちゃんと信頼してください。
一歩一歩、安定を確認するからこそ、
再発も防げるのです。