摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
生まれて初めて大学病院に入院した時、私はこう思いました。
「ここを出る時、クリームパンが普通に食べられるようになっているのかなぁ」
当時、入院期間3ケ月と言われていました。
3ケ月後の自分は「クリームパンが普通に食べられる自分」・・・???
とても漠然としていて、「治る」って一体どういうことなんだろう?
「入院初日」と「退院」までの間には、何がどう変わっていくのか?
疑問と不安ばかりでした。
でも、主治医の先生も看護師さんも、だれも教えてくれませんでした。
上記の私の疑問は、大きな勘違いだったと気づいたのは、ずーっと後になってからでした。
同じような勘違いをされている方も多いと思います。
よくある2つを取り上げます。
(1)「治ったら、●●できる」という勘違い
(2)体重が増えれば、考え方が変わる」という勘違い
(1)「治ったら、●●できる」という勘違い
これは、真逆です!!
摂食障害が治ったら、食べられるようになるのではありません。
摂食障害が治ったから、泣き叫ぶのが無くなるわけではありません。
治るのは、心です。
何度も書いていますが、摂食障害とは心の病気です。
食の病気ではないです。
体重の病気でもないです。
心の不調が、たまたま食にでているだけです。
治る順番とは、
心が変わる
↓
食が自由になる
↓
生活が変わる
この順番、私は大学病院に入院しても、どこのクリニックに通院してもだれも教えてもらえませんでした。
だから、私はこのブログを通して、必ずお伝えしたいことなのです。
(2)体重が増えれば、考え方が変わる」という勘違い
実際、大学病院でも繰り返し言われていたことでした。
「体重が40kgになったら、今の気持ちもなくなる」
でも、私が経験した事実として、体重が40kgになっても、45kgになっても、50kgを超えても、つらい気持ちも自暴自棄の行動も何もかわりませんでした。
人として生きていくためにフツーの体重は必要です。
でも体重が何かを変えてくれるわけではないのです。
ちゃんと考えてみれば、当たり前だと分かるはずです。
標準体重の人でもネガティブ思考の人はいます。
普通の体型でも、うつ病になる人はいます。
体重50kgの人と体重100kgの人を比べたら、「幸せ度」が2倍になるのかと言ったら、そんな単純なものではないはずです。
。。。
摂食障害の回復とは、心が変わることです。
心が変わり、生き方が変わっていくのです。
生き方を変えるために、投資、していますか?