私が摂食障害で1番つらかったこと。

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害の悩み。

食べることと太ること。
何をどれだけ食べたらいいのか。
太ることの恐怖。

そんなふうに勘違いされがちです。

もちろん、私が摂食障害の時も、そうした悩みも大きかったです。
でも、1番つらかったことは食べることでも太ることでもありません。

本が読めなくなったこと。

元々、本を読むことが大好きでした。
でも、摂食障害の発症時から、ホントに無理になりました。

本への興味が全くなくなり、
活字なんて見るのも嫌になり、
集中力ゼロ。。。

気合を入れて
集中しようと思っても、
5分も続かない自分。

今でもよく覚えてる場面があります。

大学院に入学したばかりの頃、
順番に発表する授業がありました。

役割分担で決められたページを読んで
まとめて、クラスで発表。

早く読まないといけないのに、
目は活字の上を泳いでしまう。
何が書いてあるのか、さっぱり。。。

確かに難解な心理学の本でした。
でも、目に文字が入ってこないのです。
それ以上に、頭の中に意味として理解できなくなっていったのです。

何が書いてあるのか
どんな意味なのか
それらをどうやって理解するのか。。。

全く知らない言語の世界にいるような
ふわふわ浮いているような恐ろしい感覚。

一生懸命やろうと思って、
全身のチカラを集めて、「さぁ!やろう!」。

そう思っても、5分も続きませんでした。

この先、どうなるんだろう??

そんな不安が、不安な心をますます苦しめていきました。
不安だから、もっと食べられなくなりました。

けれど・・・

「じゃぁ、食べれば?!」という周りの人たちには、何も言えませんでした。。。

摂食障害のつらさ。

病院でも、家族でも、なかなか分かってもらえないことが多かったです。
「分かりにくいもの」ではあったと思います。
でも、メディアで一般的に言われているような太る・痩せるだけの問題ではないことまで、ちゃんと考えてくれる人ってなかなかいませんでした。

私という一個人の経験だけでは、あなたのつらさとぴったり同じとは限りません。

けれど、読み続けることで何かに気づき変わっていかれたご家族もいらっしゃいます。
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