国家資格・公認心理師を持つ唯一摂食障害専門カウンセラー
中村綾子です。
拒食の子に、必死に食べさせようとしたり
過食の子に、必死で食べるのを禁止しようとしたり
一生懸命だからこそ、間違った対応に出てしまうお母様方も少なくありません。
なぜ、食べられないのか。
食べる・食べないことで、何を訴えているのか。
その理解が深まらない限り、解決・改善はしていかなのですが^^;;
私が治った理由の1つをお届けします。
私の過食症が治った1つの理由とは
単刀直入にお伝えします。
過食を禁止されなかったこと
です。
拒食から過食が始まったばかりの頃は、
私自身も何が起こったのか分からなかったので混乱状態でした。
もちろん、両親も相当驚いていたと思います。
でも、基本姿勢は、「食べたいなら、食べれば」でした。
食べたいなら、食べればいい。
元々好きな甘いものも、拒食時に、一切クチにしなかったのだから、反動がくるのは当たり前。
そんな考え方でした。
けれど、当時の私は、一旦、コンビニに走って菓子パンなどを食べ始めると、すごい勢いで食べてしまうのでした。。。
何も飲まず。
一切水分を取らないまま、詰め込んでしまう。。。
だから、母がいつもこう言っていました。
「ハーブティー作るから、それからにしたら?」
私が、ある程度食べたところで、そう介入してくるのでした。
*甘酸っぱい真っ赤なハーブティーが、今も大好きです♪
ほとんどの場合、母がそういっても、当時の私は反発ばかりしていました。
「もっと食べたいのに!」
「食べるのが止まらないのに!」
でも、作ってくれるっていうし・・・
そんな気持ちも同時に沸いて、ハーブティーが出来るまで、ソファでゴロゴロ。。。
すると、多くの場合、そのまま寝てしまいました。
何時間も後に、目が覚めると、テーブルの上に、ハーブティーが入ったマグカップにラップがかけてありました(笑)。
もしくは、ハーブティーを飲んでも、まだ食べることはありました。
でも、お腹はふくれてくるので、それほどの勢いで食べることはありませんでした。
時間も経っているので、
満腹にもなっていきました。
ハーブティーという温かいもので水分が胃に入るので、
それ以前に食べた菓子パンなども、胃の中でふくらんでいくようでした。
だから、私の過食にはすごく役立ったのです!
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ただし、これを【勘違い】してしまうと、
「過食をやめさせるには、ハーブティーを飲ませればいい」というお母様や
「ハーブティーが過食に効く!」とクスリのような効能と理解してしまう方が出て来そうですが・・・
あくまで、「考え方」の提案です。
私がお伝えしたいのは、母が決して「過食をやめさせるためにハーブティーを作った」のではありません。
きっと、幼い子が夢中で好きなものばかり食べていたら、「ちょっとはお茶でも飲んで」と勧めると思うのです。
そんなイメージです。
「まぁ、ちょっとハーブティーでも飲んだら?」
「食べたいなら、その後で食べればいいよ」
実際、ハーブティー後にまだ過食していることはありました。
その時も「ハーブティーを作ってあげたのに!」と母から怒られたことは1度もありません。
単なる、お茶。
強制されないお茶。
そして、
禁止されない過食。
否定もされない過食。
私は、温かい飲み物であれば、カフェインの有無を問わず、
なんでもいいと思っています。
ちょっとホッとすること。
ちょっと落ち着くこと。
それが、私にとっては、たまたまハーブティー1杯だったのです。
過食が止まらない時、
どんどん増える体重に怖くてたまらないかもしれません。
じっくり考えようと思っても、
それさえもできない時、私も経験しています。
だからこそ、日常の中で「ちょっと」出来ることを、
出来そうな時に取り入れることも、回復に向かう手助けだと思うのです。
何をどうしたら治っていくのか分からない・・・
そんな時こそ、シンプルに考えることをオススメします。
休むこともシンプルに。