摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
「摂食障害だから、●●できない」
「摂食障害だから、自分はダメなんだ」
と思ってしまったり、
家族や周りの人達から
「摂食障害なんかになって!」と怒られたり、
「摂食障害って、自分で食べて吐くってホント!?」と聞かれたり、
「摂食障害は、いつ治るの!?」とため息まじりに言われたり・・・
なんだか、摂食障害がとても悪者のように扱われていることも多い印象です。
また、何か悪いことをしたから、摂食障害になったかのように、責められている気持ちを抱くかもしれません。
先日、認知症の本を読んでいると、とても印象的な言葉が目にとまりました。
*心がすっと軽くなる ボケた家族の愛しかた(丸尾多重子著・高橋書店)より記載
私のこと、みんながボケやボケやと言うけど
私、何も悪いことしてへんのになぁ・・・
「ボケ」を「摂食障害」に置き換えて、ぜひ読んでみてください。
私のこと、みんなが摂食障害や摂食障害と言うけど
私、何も悪いことしてへんのになぁ・・・
いかがでしょうか?
何も悪いことをしていないのに、
摂食障害と診断されてしまった。
診断されて以来、なぜかみんなは「摂食障害の人」と自分のことを扱って、
「摂食障害だから、●●よね」と決めつけて・・・etc.
なんだか、とても悪いことをした罰のような、そんな扱いを受けているような感覚に陥っている人もいるのではないでしょうか?
ホント、何も悪いことなんてしていないですよね。
むしろ、一般的な人よりもずっとずっと一生懸命に生きてきた人たちだと思っています。
一生懸命勉強して、
一生懸命リーダーをつとめて
一生懸命、周りに気を遣って、
一生懸命、働いて・・・etc.
ずっと、一生懸命だったはずです。
だから、摂食障害は一生懸命生きてきた証拠です!
一生懸命生きてきたこと自体は、素晴らしいことです。
でも、一生懸命であるが故に、自分の心が苦しんでいることにも気づかなかったのかもしれません。
何も悪くはないけれど、
何も悪いことなんてしていないけれど、
これからは、自分の心に気づいてあげることです。
今、どんな気分?
今、どんな気持ち?
コレ、本当に好き?
コレ、本当に楽しい?
自分の心に気づいていくために、自分の問いかけてあげてください。
過去の気づいていなかった感情と、ちゃんと向き合ってみてください。
その繰り返しが、摂食障害の卒業につながっていくのです。
卒業クライアント様の声が、その証拠です!