カウンセリングの1番効果的な受け方。摂食障害と家族の問題とは。。。


摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

娘をカウンセリングに連れて行きたいんです。
娘がカウンセリングを受けてくれれば、、、
ホントは、本人がカウンセリングを受けるのが1番イイと思うんですが

とてもとても良くあるお母様方の声です。

でも、私は賛成できません。
治療者の中には、お母様だけのカウンセリングで回復につながるという考えの方もいます。

私は、さらに別の考え方です。

それぞれにカウンセリングは必要、と考えます。

お母様にも
お嬢様にも
それぞれ抱えている課題・悩みがあって、
それぞれが解決・改善に向けて取り組んでいくこと。

それが、カウンセリングだと思っています。

この話題を以下の3つから考えて行きます。
私自身が回復してきた経緯を含めてお伝えしていきます。

(1)最初に、誰が、カウンセリングを受けるのが一番効果的か?

上記の通り、
私は摂食障害のご本人とお母様、それぞれのカウンセリングが必要、という考え方です。

けれど、【最初】はどちらか?という話題です。

私は、最初にカウンセリングを受けて効果的なのは、「ブログを読んでいる人」だと思っています。

より正確にお伝えするなら、
家族の中で、1番先に摂食障害に関してネット検索を開始した人です。

理由は、1番意識が高い人だからです。
1番意識が高いから、1番効果的なのです。

その意味からも、
お母様が見つけたカウンセリングに
摂食障害のお嬢様を連れて行く・・・というのは間違いだと思っています。

1番最初なのは、お母様なのですから^^

(2)母親カウンセリングだけで、摂食障害が回復につながるのは、特別な場合のみ

はい。
これは、特別な場合のみ可能、と考えています。

特別な場合とは・・・

摂食障害の発症から1年未満
摂食障害のお嬢様が小学生から中学生
命のキケンまで悪化していない時に母親カウンセリングを開始している。
夫婦仲が良好で、他の家族(祖父母など)も協力的
受験・引越し・転校・転職などのタイミングではない時

こうした【すべての良条件】を満たしている時に限り、
お母様だけの母親カウンセリングで摂食障害は回復していける、と思っています。

(3)本人の摂食障害専門カウンセリングだけで、摂食障害が回復につながる場合

本人にチカラがある場合

これに尽きます。

チカラがある・無しにか関わらず、
ご家族が、摂食障害に理解が無かったり、
すでに経済的に独立して何年も経過している場合、

チカラを身に付けざる得ない状況になって、
本人だけのカウンセリングで回復するほどのチカラが身についていく、というパターンもあります。

私の場合は、このパターンです。

チカラがあった、とは言い切れないものの、
知識と経験があった、とは言えるかもしれません。

理由は・・・
小学生の頃からカウンセラーを目指し、
高校時代から一般向けの心理系の本を読み、
大学・大学院では、ずーっと心理学を学んできたからです。

いろんな人から、摂食障害がどうやって回復したのか?と聞かれます。
クライアント様からは、どこの病院で治ったのか?と
かなり根掘り葉掘り聞かれることもあります。

残念ながら、私は「スゴク良い治療者に出会った」とは言えないです。
この考えには、我が母も同感です。

私が経験談を語る中で、
まわりの方から、以下のような声をたくさんいただきます。

「お母さんを、自分でカウンセリングしてきたみたいだね」
「親を教育してきた感じですね」
「自分でそんなに色んなことを考えてきたの?!」

たしかに・・・と思うことは沢山あります。

母に対しては、私が摂食障害真っ最中であっても、冷静な時に「やってほしい対応」を伝えていました。

・「こういう時は、こう言って欲しい」と繰り返し伝えていた。
例:帰宅した時に「楽しかった?」と聞くのを辞めてほしい

・私が「◯◯」と言っても、本心じゃないから、パニックにならないで、と伝えた。

摂食障害の対応方法の「一問一答」を自分で作る、
母にしみこませる、という感じでした。

自分でもやっぱりイロイロ考えていたのです。
病院に行っても、全然わかってくれた感じがなく、その想いが【体感の無いところに、ホントの共感は無い】という今の結論につながったのですが・・・。

ノートに書き出して、
こっちの気持ちと
こっちの気持ちが、
ぶつかって、戦っていて、
だから、【心】っていうのが苦しくて・・・

そんなふうに、時には下手な絵も描き入れながら、
動物が吹き出しでセリフを言っているとか(笑)。

*思い出すと、なんだか恥ずかしくなります(笑)。

私は、心理学という経歴・知識があったので、
周りを説得し、理解を深めるチカラにつながったのだと思います。

でも。。。

今、摂食障害に悩んでいる方にとって、
この方法がベストだとは思いません。

本当にベストな方法とは、摂食障害のご本人とお母様が、それぞれカウンセリングを受け、それぞれが変化・回復していくことです。

カウンセリングを受けるとどう変わるのか?

・過去への【捉えなおし】が出来ます
・今、何が問題で、なぜ【食】で訴えているのか腑に落ちるようになります。
・本当に大事なことに気づき、大事ではないことをスルーできるようになります。

だから、【生きていることがラク】になるのです。

決して、
口先だけの言葉を変えるのではありません。

決して、
休むことは、一生ダラダラ生きていくことではありません。

決して、
「食べたいものを食べる」とは、毎日ドカ食いを続けることではありません。

あなたの本音本心が訴え続けることと、
あなたの日々の行動が、スムーズに一致していくのです。

カウンセリングではずっと役立つスキルを身に付ける事が出来ます。
その証拠に、卒業後、こんなに穏やかな日々を送っている方がいるのです。
私が大好きなメールをご紹介します^^