
*体重増加はコワイけれど…
摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
拒食症から体重が回復してくる時、
だれもが怖くなるはずです。
このままどんどん増えていったらどうしよう!?
体重が止まらなかったらどうしよう!?
どんな肥満体型になってしまうんだろう???
そんな時、ネット検索する方も多いことと思います。
そして、目にするのが、
「体重には【上げとまり】がある」
という情報です。
◆【上げとまり】という言葉の解説
体重は、しばらく増え続けるけれど、ある一定のところまで増えたら、それ以上は増えなくなる、という意味でつかわれます。
私は、これは【間違い】だと断言できます。
シンプルに考えていきましょう。
世の中に、肥満体型で悩んでいる人は大勢います。
その証拠に、年中ダイエットが流行しています。
もし、体重に「上げどまり」があるなら、肥満体型の人なんて、存在しないからです。
そして・・・
食べても食べても食べても、太らない・・・ということが、
本当にあるのなら、
消化器官や代謝に、なんらかの異常があるのかもしれません。
だから、
上げどまりなんて、無い。
あえて、強調しておきたいと思います。
実際、こうした話を、摂食障害を1度も発症したことの無い人に話すと、
「???」という反応になります。「上げどまり」という考え方自体、
「なんで?」と思うようです。
【上げとまり】が無いという考えの基、
以下の3つを取り上げます。
(1)なぜ、情報を鵜呑みにしてしまうのですか?
今回の【上げどまり】にも言えますが・・・
摂食障害の情報は、氾濫しています。
正しい情報なのかどうか考える前に、
鵜呑みにしていませんか?
エライ先生が言ったから?
知り合いが言っていたから?
ネットで検索したから?
鵜呑みにするということは、
【受け身】で居続けることです。
まずは、【疑う】から始めていきましょう。
え?
なんで?
ホント?
そんなふうに摂食障害の情報に【食ってかかる】ぐらいの気持ちが必要です。
そして、
正しいと思えるなら、その説明を。
間違っていると思うなら、その説明を。
あなた自身の言葉で、やってみてください。
(2)「治った人」が大体フツーの体型になる理由とは?
卒業クライアント様は、みーんなキレイな見た目になって卒業されています!
ですから、拒食に限らず・・・
過食症からの回復で、
「治ったけれど、痩せない」
という言葉を聞いたことがありますが、
これも・・・
私が違うなぁ~と思うことの1つです。
「治った」のなら、フツー体型のはずです。
つまり「肥満体型のまま」というのは、「まだ摂食障害の治る途中」です。
以前のメルマガでもお伝えしましたが・・・
痩せすぎはダメなのに、
太ることに寛大になり過ぎている人が、実は多いです。
症状ゼロとは、
痩せすぎでもない・太りすぎでもない体型になって、
生理も自発的に回復し、その後も周期的にあることです。
(3)私が、拒食症から過食になっても、肥満にならなかった理由
さて!
これが、結構気になる話題かと思います(笑)。
私が、最高体重の時でも、肥満体型にはなりませんでした。
現在プラス8~10kgです。
当時はイヤで仕方が無かったですが、
服もMサイズが入ったと思います。
もちろん、デザインにもよりますが^^;;
なぜ、肥満体型まで、体重が増え続けなかったか?
それは【上げどまり】ではありません!
過食が無くなったからです。
当たり前過ぎの回答・・ですよね?!
でも、当たり前のことを、忘れていませんか?
もちろん、過食だけが自然に止まったのではなく、心が変わり、過食衝動そのものが止まったからです。
心が変わるために、摂食障害の原因を見つけ、原因の解決のために母とトコトン話し合い、大喧嘩も繰り返し、母からの号泣の謝罪をもらい、心の氷が解けていきました。
さらに、「自分だけの働き方」にたどり着いたことも大きいです。
摂食障害という「特別すぎる世界」にいる方へ
過剰に食べれば、太ります。
過剰に食べ続ければ、どんどん体重は増えていきます。
逆に、胃腸風邪などで寝込めば体重が減るのです。
摂食障害の期間が長すぎて、こうした当たり前のことを忘れてしまっていませんか?
「拒食症の体重増加には、《上げどまり》がある」という言葉を鵜呑みにして、自分で考えることも、フツーに考えることも避けてしまっていませんか?
摂食障害は治る病気です。
治る病気なのですから、1日も早くきちんと原因と向き合い、「病気の世界」から「フツーの世界」に戻っていきましょう。
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