【母親必見】高校生娘の摂食障害:カナダ留学中の「食べる」変化に迫る

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

2019年もうすぐカナダ旅^^
準備にバタバタしながらも、心はワクワクです(笑)。

17歳から23歳までの単身カナダ留学。
その地を訪れることは、私にとってかなり特別な意味があります。

そして・・・

カナダ留学中から、「摂食障害かも?」という状態でした。

「食べる」ことが段々狂い始めてきたように思います。
きっと、挙げ始めればキリがないでしょうが、私の中で代表的だと思えるものの中から書いていきます。

交換留学のホームステイで体重10㎏増加

高校3年生の夏から1年間は、交換留学生としてカナダ・マニトバ州の公立高校に通っていました。

何も分からず、
英語も全くできず、
知り合いもゼロ。

そんな環境の中で、ホストファミリーとの生活。
日本への電話も、原則禁止。

日本では良く食べる高校生だったので、朝食でも『大きなおにぎり2個とおかず』が定番でした。

それでも早弁して(すぐにお腹が空いたのです^^;;
栄養バッチリの母の手作り弁当をお昼に食べて、
帰り道には寄り道してスイーツを食べて、
自宅で夕飯、

という食生活でした。

でも、カナダのホームステイ先では、超・質素な食生活。

朝:パン
昼:ジャムサンド
夕:肉、野菜(レンジでチン)、イモ(またはパン)・・・

みたいな食生活。

昼はホームステイ先から自分で用意して持っていくランチですが・・・
充実のサンドイッチなどは無く、もともとハムが嫌いだったので、ツナ缶もない家庭で、あるのはジャムだけ。

だから、半年くらい、毎日毎日、お昼はジャムサンド。

*イメージ写真なので、とっても美味しそうですが、実際は・・・。

カロリーはあるけど、栄養がない。
カロリーはあるけど、お腹がいっぱいにならない。
カロリーはあるけど、全然おいしくない。

そんな食生活で、体育の授業中など、フラフラになりました。

でも、お腹は空く。

だから、間食ばかり。

最初のホームステイ先は、質素でも手作りクッキーなどは常にあったので、クッキーをぼりぼり。

途中、自分でコンビニみたいなお店で買うこともありましたが・・・ストレスから「隠れ食い」が始まりました。

ホームステイ先を替わってから、便利な立地にはなったものの・・・
無償でベビーシッターを頼まれたり、ホストファミリーと上手くいかなかったりで、ストレスは膨大に!

それで、隠れ食い。。。。

体重計に乗っても、kgではなくポンドなのでイマイチよく分からず、どんどん体重は増えていきました。

交換留学の1年が終わって帰国した時に、10kg増でしたが、実際は帰国直前に少しは痩せたので、ピーク時は一体何キロだったんだろう?とナゾです^^;;

食べない勉強生活:カレッジ時代

交換留学で、「英語が出来るようになったかも!?」というかすかな期待は、カレッジ入学と共に一気に打ち砕かれました。

心理学の教科書が、全く読めない。
授業が、全く分からない。
テスト勉強をどうしたらいいのか、全く分からない。

もう、呆然。。。

今でも覚えていますが、当時住んでいた寮の窓から、外をぼーーーっと見つめて、「私は一体どうなるんだろう?」と思うと、涙がダァーと流れてきて、次にため息が出て・・・。

だから、ずっと必死!!!
とにかく勉強!

心理学の予備知識ゼロ。
ひとり暮らしの経験ゼロ。
友達ゼロ。

すべてがゼロからのスタート。

日本では高校3年生までしか過ごしていないので、当然、日本でのひとり暮らし経験もありませんでした。

だから、
買い物に行く時間を確保することも、料理をする時間を確保することも、寮という共同生活で上手く台所を使うことも、まったく初めてでした。

勉強に熱中したい気持ちは強いものの、他のことに時間を割くことがダメなことのような気がしていました。

日本で親元で生活しているわけではなく、便利なコンビニもない環境なので、「食」がますますおろそかになっていきました。

さらに、お金をつかってはいけないというプレッシャーも重なり、どんどん「食べない生活」に。。。

ちょうど、交換留学時代に増えた体重を戻したいという気持ちもあったので、「食べない」ことを肯定してしまう自分がいました。

ますます「食べること」が異常になっていくのでした。

肥満体型の人の多さと、全てにカロリー表示がある食品たち

さらに、カナダ時代、「ふつうの量」「ふつうの食事」が分からなくなったことも、大きな要因でした。

周りの人たちが、みんな太っているから。

太っているのに、お昼は野菜スティックしか食べないとか。
先生が買って来てくれたドーナツも、「いらない」という女の子が多くて、本当にビックリしました。

何が普通なのか。
野菜スティックしか食べないのに、あんなに太っているなら、それ以上食べる私は、どんどん太っていくのか?

17歳という「自分」が確立する前に、日本を出てしまったので、自分の基準というものがなく、食生活もグラグラ、心もグラグラでした。

そして、スーパーに行けば、すべてにカロリー表示がありました。
現在の日本も、かなりカロリー表示が増えていますが、私がカレッジ留学した当時はまだ2000年です。

なので、日本ではまだまだ表示が少なかったと思います。

でもカナダでは冷凍ほうれん草にまで、カロリー表示。
ホームステイ先では、「アイスクリーム1個に、脂肪●gだわ!」とか言いながら食べている人。

カロリー表示があっても、太っている人がたくさん。
この世界って何なんだろう?と分からなくなりました。

・・・

今回のブログ記事では、交換留学~カレッジの時期を書いてみました。
その後、大学に進みます。

大学時代は、少しマシな食生活に変わりました。

でも、他のプレッシャーが大きくなっていき、胃の不調から始まり、身体のほうはだんだん拒食症の体型に近づいていくのでした。

私にとって、カナダ留学の6年間は、「摂食障害かも!?」という年月でした。
「摂食障害かも!?」と思っても、心はがんじがらめのままでした。

心を緩めることが、とてもとても怖かったです。

無理やり頑張ることでしか、大学での勉強を成し遂げられないと思っていましたから。
心を緩めようとも思わず、心を緩めた途端に、自分の留学生活が一気に壊れてしまいそうで、それがホントに怖かったです。

大学時代の摂食障害かも!?というエピソードは、後日書いてきますね。

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*カナダ留学は、1999年~2005年の計6年間行っていました。
高校3年の夏~大学卒業まで、単身留学です。