摂食障害の病院が見つからない!という方の共通点。

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害の病院が見つからない!
そんなお悩みを抱える方が多いようです。

大抵の場合、精神科・心療内科であれば、「診てもらえるかどうか」という基準で考えれば、「診てもらえる」とは思います。

「診てもらえる」にも関わらず、「摂食障害の病院が見つからない!」という方へのアドバイスです。

摂食障害のお嬢様の代わりに、お母様が病院を見つけようとしていませんか?

コレ、最重要課題です(笑)。

特に中学生・高校生のお嬢様の場合、お母様がせっせと検索して、お嬢様のための病院を探していることが多いです。

まず、それを辞めましょう。

お嬢様が通院するなら、お嬢様が「探す人」です。

自分で探そうと思って
自分で検索を続けて
自分で「ココ、どうかなぁ?」と悩んで。

こうしたプロセスこそ、向き合うことの1つなのですから。

実際に、病院に足を運んで「見る」「感じる」が大事

初診の予約が取れたら、きちんと予約を守りましょう。
カウンセリングで、これまでの通院歴を伺っていますが、1つ1つ丁寧に聴き取りをしている中で感じるのは・・・

無断キャンセルの多さ

コレ、最悪。
初診予約を、無断キャンセルするのは、本当にダメなことです。

1つ1つの病院が、どこまで熱心に治療に当たっているかどうかはわかりません。
でも、大抵の場合「初診枠」は、通常の患者さんとは別で設定されています。
そして、限られた枠です。

だから、予約したら必ず時間通りに行きましょう。

ここまでは当然のことですよね^^;;

ようやく、見る・感じるについてです。

◆見る

・駐車場がある場合は、駐車場の車の様子
・最寄り駅は、どんな駅?
・ビルの中なら、他にどんなお店が入っているか
・エレベーターは清潔?
・受付の雰囲気
・受付の人は、どんな対応?
・問診票は、何て言って渡された?
・待合室の席はどれくらい埋まっている?
・待合室の席は、何席?
・患者さんの年齢層は?
・他の患者さんは何分で診察室から出てくる?
・トイレは綺麗?
・診察室以外には、どんな部屋がある?
・カウンセラーらしき人は?
・初診時、医師の自己紹介はある?
・診察室と待合室の距離は?
・待ち時間は?
・雑誌は置いてある?
・医師は白衣を着ている?清潔感は?
・医師のスリッパは綺麗?

◆感じる

・パッとみた感じ、病院・クリニックの建物は好き?
・パッとみた感じ、受付の雰囲気は好き?
・待合室にいて、何回もソコに座る自分をイメージできる?
・待合室のにおい
・診察室のにおい
・診察後、診察室を出た時、どんな感じがした?
・診察後、待合室で会計を待つ時、どんな気分?
・会計後、クリニック・病院を出た時、どんな気持ち?
・外に出て、歩き出した時、どんな気分?
・帰宅後、どんな気持ち?

重なる部分もありますが、「見る」は、実際に目に見えているもの全てが判断材料です。

そして、「感じる」は、目に見えているものから、自分の気持ちを1つ1つ感じていきましょう^^

お嬢様が通院する・しないよりも、大切なこと

ココからは、お母様向けです。

摂食障害のお嬢様を病院に連れて行くことに必死になっていませんか?

・いい先生に出会えれば
・有名な病院に行けば
・●●療法を受ければ・・・etc.

そんなことに必死になり過ぎて、大切なものを見落としてしまっていないでしょうか?

お嬢様の病院を急がないといけないのは、命にかかわる時です。
その時は、迷うことなく、強制的にも病院に行かせることは必要です。

けれど・・・
多くの場合、お母様から変わる、という視点を見落としてしまっているのです。

摂食障害は、家族で抱える病気です。

家族の中で、いろんな「生きづらさ」があって、いろんなガマンや辛さが受け継がれてしまっている場合が多いです。

ホントは、他の家族メンバーに発症してもおかしくありません。
でも、たまたまお嬢様に「摂食障害」という病気で表れたのです。

ただ、それだけです。

お嬢様の摂食障害を、カンタンに考えず、
お嬢様の摂食障害を、「あの子が、病院にさえ行けば」と思わず、
お嬢様の摂食障害を、家族全体で向き合う・変わるチャンスにしていきましょう!

家族が変わった実例を、卒業クライアント様の声から実感してください。