摂食障害の家族相談

【摂食障害の親子関係】母娘関係の課題と、回復につながる接し方

摂食障害専門カウンセリング・中村綾子です。

 

カナダ留学の最初の1年は、交換留学だったのでホームステイをしていました。
その間、本当に色々な家族の「あり方」をみてきました。

 

ホストファザーは、1度は「子連れママ」と同棲期間を経て、ほんの短期間の結婚、その後、すぐに離婚。

 

離婚後、会社で知り合った女性(私のホストマザー)と結婚。

 

そして、養子を計10人。。。

 

カナダでは「気楽な離婚」もフツーでしたが、「養子」にするもの、なんだか普通のことのようでした。

 

そんな環境の中で、家族の在り方は1つじゃない。

 

けれど、それぞれが「心地いい状態」が大切なんだと感じるようになりました。

 

一方で、摂食障害専門カウンセリングを通して、様々な母娘の姿を感じています。

 

そして、母娘のあり方が、「0か100」になっているように思います。

 

(1)摂食障害と家族:すごく密接な母娘関係

(2)摂食障害と家族:疎遠な母娘関係

 

このどちらかになってしまっていませんか?

 

(1)摂食障害と家族:すごく密接な母娘関係

すごく密接な母娘関係では、いつもいつも母娘で外出。

 

スイーツ食べにいくのも、買い物行くのも、旅行にいくことも・・・。

 

けれど、共依存・母娘カプセルに陥ってしまうリスクが高いようです。

 

そして、本来は友達付き合いで忙しいはずの年齢なのに、
娘さんは「いい子」を抜け出せないままになっていませんか?

 

(2)摂食障害と家族:疎遠な母娘関係

この親子関係では、お互いに何を考えているのか分からず、いつも恐る恐る接してしまう関係です。

 

「分からない」から「避ける」
「避ける」から、もっと距離ができてしまう・・・。

 

お互いを恐れて、溝が深まってしまっていませんか?

 

こうして、比べてみると、もう一方の母娘関係を、
うらやましく思ってしまうかもしれません。

 

べったり関係に疲れ果てているお母様は、「ちょっとは離れてくれたら」と思ってしまう。

 

なかなか話せないお母様は、「もっと喋ってくれたら」と思ってしまう。

けれど…ここに大切なヒントがあるのです。

 

どちらの関係がいいというわけではなく、摂食障害の思考と重ねて考えていきませんか?

 

摂食障害の思考の1つに、「0 か 100 の思考」があります。

 

・1つ上手く行かないと、全てがダメになってしまう。

・一度頑張ると決めると、「ちょっと休む」が許せない。

 

要するに、両極端ですよね。
その思考が、食に表れるから、拒食か過食になってしまうんです。

 

だからこそ、今の母娘関係も、「どちらか1つ」を求めるよりも、「ちょっとラク」を考えていきましょう。

 

「すごく密接」の母娘関係は、ちょっと距離を取る方法を。

 

「疎遠」の母娘関係は、ちょっと会話を増やすコツを。

 

これまでと違う試みは、勇気がいることかもしれません。
また、症状の悪化が心配になるかもしれません。

 

けれど、お母様1人ですべてを抱え込む必要なんてないんです。

 

そして、今の母娘関係は、「母と娘の相互作用」とお気づきでしょうか?

 
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摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。国家資格・公認心理師を持つ、唯一の摂食障害専門カウンセラーです。ご家族向けに「摂食障害の接し方」を1本の動画にまとめました。⇒他の動画教材を見る私・中村綾子は、摂食障害専門カウンセラーとして、お母様方か続き>>>