摂食障害の娘に「産んだあんたが悪いのに」と言わる

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摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害には、
食だけの問題ではなく

普段の生活
学校や仕事

そして、普段の家族の生活
お風呂や買い物などにも

イロイロな症状や困ったことが起こりますよね。

今回のご質問をご紹介します。

*2018年現在、メール上でのご質問受付は行っておりません。
その代わり、直接質問できるミーティングを開催しておりますので、よかったらお越しくださいミーティングとは

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

隣のお宅に車で接触したり、ゴミを投げたりして迷惑をかけても、何故悪いか解らない。

誰も何処も傷ついてない。

摂食障害の娘は、「産んだあんたが悪いのに、何故隣の人に謝らないといけないのか」と言っております。

私は、人は皆、楽しく暮らしたいと思うし、協力し合い生きていくことは大切だと思うのは、親のエゴなのでしょうか。


*ブログでは、一般論と私の経験談の範囲で回答させていただきます。

ご質問をありがとうございます。

理解できない・・・とお母様はお悩みかと思いますが、
摂食障害の症状という以上に、お嬢様の心の状態を表しているように感じました。

今回のご質問に限らず、摂食障害のお嬢様は、お母様に伝えたいことがいっぱいあるんですよね。

でも、ストレートに言えなかったり、
何年も積み重なってしまったり

素直な形で出せないのは、
お母様も「お互い様」の部分があるのではないでしょうか?

今回は、以下の3つで考えていきます。

1.お母様は、今、楽しいですか?

すごくよくあるのが・・・

夫婦関係がピンチに陥った時、
娘さんが摂食障害を発症するケースです。

単刀直入に言えば、
娘さんが家全体を救おうとしている状態です。

摂食障害という病気で、
一時的であっても、ご家族の波風がおさまります。

摂食障害という病気で、
お母様の視線が、「夫から娘へ」と移動していきます。

摂食障害という病気で、
ご夫婦が一致団結することも期待できます。

もしかしたら、摂食障害という病気を通して、
お母様を救おうとしているのかもしれません。

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だからこそ、お母様自身が振り返ってみてください。

お嬢様の摂食障害が分かる前、
楽しかったですか?

家族と一緒にいる時間、
どれだけありましたか?

お母様にとって、居心地のいい家に
なっていますか?

お嬢様の言動を変えたいと思うのなら、
お嬢様の心に焦点を当ててください。

お嬢様の心を見つめるためにも、
お母様がご自身の心と向き合ってみてください。

お母様にとって、快適な家になっているかどうか、
今一度、じっくり考えてみてくださいね^^

2.お母様が、心から謝った場面は?

お嬢様が謝れないことが気がかりとのことですが・・・

お母様は、どんな時に謝罪したことがありますか?

どんな内容で
どんな言葉で
どんな場面で
どんな表情で

お嬢様に対して、謝ったことがありますか?

親だから謝らなくていいのではなく、
「人」だから、必ず謝罪する場面があるのです。

迷惑かけたこと
間違えてしまったこと
負担をかけてしまったこと

お母様自身は、それらを1つ1つきちんと謝罪しているでしょうか?

その時、
形ばかりの謝罪であったり
心よりもお金や物で解決したり
時間が解決してくれるとばかりに放置したり・・・
していませんでしたか?

お嬢様に謝れるようになってほしいのなら、
お母様が心を尽くして、謝るという行動を起こしてみてください。

謝った後、
お母様の心が何を感じるか、じっくり味わってみてください。

取り組むこと、みえてきましたか?

3.食べることは命の根源だからこそ

拒食とは、「食を拒んでいる状態」。
食とは、命の源です。

だからこそ、拒食とは生きることを否定している状態と考えます。

勉強ができても・出来なくても
仕事があっても・なくても

人は生きていくことが出来ます。

けれど・・・

食というものを一切拒否したら、
もう明日は生きていけないのです。

摂食障害とは、それほどの病気なのです。命をかけて訴えたいものがあるのです。

命をかけない限り、
分かってもらえないと思い込んでしまっているのです。

だからこそ、自分の命を否定する発言が後を絶たないのです。

生まれてこなければよかった。
産んで欲しくなかった。
生きていても、何の価値もない。

これらは、かつての私自身も言い続けた言葉です。

命と命のぶつかり合い。
それが、親子の中で試されているのではないでしょうか?

お嬢様の摂食障害を、
「娘さえ治れば・・・」という気持ちでいる限り、
なかなか好転していかないと思います。

摂食障害を家全体の問題として
本気で取り組む覚悟、出来ていますか?

覚悟を持って取り組む時、まずはこちらの2冊の本を読んでみてください。
すべてのご家族にお勧めします。