摂食障害の入院で得たものはありますか?

▼最新作!拒食症の退院シリーズ▼

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

入院も、イヤなことばかりじゃないよね?

入院したら、ちょっとは前向きになれるかもしれないよね。。。

こうしたコメントは、摂食障害ブログでよく拝見しますが・・・

私には疑問です。

今回いただきましたご質問をご紹介します。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

綾子先生は、ご自身が入院したことで、得た物はありますか?


*ブログでは、一般論と私の経験談の範囲で回答させていただきます。

ご質問をありがとうございます。

いい意味での、「得たもの」はありません。
でも、良くない意味での、「得たもの」ならあります。

入院しても、誰かが寄り添って話を聴いてくれる人なんて居ない

24時間医療関係者がいることと、気持ちを分かってくれる人がいることは違う。

また、つい最近、母にも聞いてみましたが・・・

「入院で治らないことが分かった」

これが、母の答えでした。
同感です。。。

摂食障害専門カウンセリングには、何人ものクライアント様が、こんな経験をしています。

・入院して、何もかも禁止されて、看護師さんと喧嘩した
・外泊を利用して過食嘔吐をした
・食べたくてたまらなくて、気が狂いそうだった
・退院してすぐコンビニに走った
・家族から捨てられたと思った
・家にも病院にも居場所がない・・・etc.

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思いつくまま
覚えている言葉を
ちょっと書き出すだけで、これだけあるのです。

摂食障害で入院が必要になるのは、
命がキケンな時だけです。

・超・低体重
・自傷他害の恐れ

これらを一時的に保護する役割です。

一時的な保護なので、
「治す」ものではありません。

退院したら、今と同じように
家の中で過ごすのです。

それらをしっかり考えた上で、
摂食障害の入院を選びたいでしょうか?

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