摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
入院も、イヤなことばかりじゃないよね?
入院したら、ちょっとは前向きになれるかもしれないよね。。。
こうしたコメントは、摂食障害ブログでよく拝見しますが・・・
私には、ちょっと疑問です。
今回いただきましたご質問をご紹介します。
綾子先生は、ご自身が入院したことで、得た物はありますか?
*ブログでは、一般論と私の経験談の範囲で回答させていただきます。
ご質問をありがとうございます。
いい意味での、「得たもの」はありません。
でも、良くない意味での、「得たもの」ならあります。
入院しても、誰かが寄り添って話を聴いてくれる人なんて居ない
24時間医療関係者がいることと、気持ちを分かってくれる人がいることは違う。
また、つい最近、母にも聞いてみましたが・・・
「入院で治らないことが分かった」
これが、母の答えでした。
同感です。。。
私のカウンセリングには、
何人ものクライアント様が、こんな経験をしています。
・入院して、何もかも禁止されて、看護師さんと喧嘩した
・外泊を利用して過食嘔吐をした
・食べたくてたまらなくて、気が狂いそうだった
・退院してすぐコンビニに走った
・家族から捨てられたと思った
・家にも病院にも居場所がない・・・etc.
思いつくまま
覚えている言葉を
ちょっと書き出すだけで、これだけあるのです。
摂食障害で入院が必要になるのは、
命がキケンな時だけです。
・超・低体重
・自傷他害の恐れ
これらを一時的に保護する役割です。
一時的な保護なので、
「治す」ものではありません。
退院したら、今と同じように
家の中で過ごすのです。
それらをしっかり考えた上で、
摂食障害の入院を選びたいでしょうか?