【摂食障害】感情を吐き出せば治ると思っていませんか?

摂食障害のお嬢様に「言いたいことがあるなら、言いなさい」と、言ってしまっていませんか?

こんにちは。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

当オフィスでは、摂食障害のお嬢様を持つご家族相談も多数承っております(ご家族の相談はこちら)。

2013年の開業時からたくさんのお母様からのご相談をいただいていますが・・・中には、「摂食障害の治り方」を勘違いされたまま何年も経過してしまっている方もいらっしゃいます。

そこで、今回は摂食障害のただしい治り方だけではなく、ご家族のサポートについてもお届けします。

摂食障害:感情を吐き出せば治ると思っていませんか?

コレ、よくある勘違いです。

たしかに、感情を吐き出すことは大切です。

・言えなくなっていたことを出すこと
・言ってはいけないと思っていたことを出すこと
・フタをしていた感情に気づき・出すこと

いずれも、摂食障害の回復には不可欠です。

ですが、「出せばいい」のでしょうか?

暴言だったり
泣き叫んだり
過去の思い出ばかりを語ったり

すればいいのでしょうか?

私は、ちがうと思っています。

最初は、「感情を吐き出すだけ」かもしれませんが、回復には、「出すだけ」の段階から成長していくことが必要です。

そのためにも、ご家族の正しい理解とサポートが不可欠です!

摂食障害の回復:「感情を出す」から「適切に出す」に変わるために必要な2つのサポート

上記の通り、
暴言だったり
泣き叫んだり
過去の思い出ばかりを語ったり

という「出し方」は、ある意味「間違った出し方」と言えます。
そのため、「適切に出す」方向に変わっていく必要があります。

ご家族が出来るサポートとしては以下の2つです。

・適切なタイミングでの振り返り
・言葉を引き出すサポート

それぞれについて、解説していきます。

適切なタイミングでの振り返り

コレ、お母様方が避けてしまいがちなことです。

上記のような感情が爆発している時には、冷静に話すことができません。
その時は、一旦落ち着くまで「待つ」ことが必要になります。

ですが・・・

数時間後、数日後、お嬢様が落ち着いている時こそ、タイミングを見計らって「振り返り」をすることが大切です。

お母様のご相談で、こうしたお話をすると、ほぼ100%いただく言葉があります。

「え?娘が落ち着いている時に、わざわざ話を出して、また荒れたら・・・・」

です。

いかがですか?
同じように思いませんでしたか?

そこが、向き合うところです。
避けてしまうと、また繰り返しになるリスクが高いです。

言葉を引き出すサポート

上記のタイミングを見計らって「振り返り」を始めたとします。

その時、摂食障害のお嬢様の言葉を引き出すことが、ご家族ができるサポートです。

・ホントに言いたかったこと
・ホントは言いたくなかったこと
・ホントにやりたいこと
・ホントはやりたくないこと
・ホントに思っていること

1つ1つ丁寧に。
1つ1つじっくりと。

こうした「振り返り」は何回も必要かもしれません。

そもそも、お母様自身が、向き合うことが辛くなって逃げだしたい気持ちになるかもしれません。

次回のメルマガでお届けする内容とは

次回、5/4(火)20時にお届けするメルマガは、上記の内容をもう少し深堀していきます。

・逃げ出したくなる時の気持ちの保ち方
・お嬢様から「死にたい」と言われたら

新年度がはじまって疲れが出始める時期だからこそ、大切なことです。

ぜひ、ご家族でお読みいただければと思います。
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