*寂しそうなクマさん。。。過食ってどうやって治るのかなぁ。。。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
摂食障害の回復がなかなか進まない時、これまでの知識を見直していくことが必要です。
私自身も、拒食・過食・過食嘔吐を経験していますが、いろんな情報に振り回されてきました。
また体重を最重視する治療ばかりだったので、その考え方に洗脳されてしまった過去があります(詳しくは、こちら)。
そこで、今回は過食についてのただしい知識を、改めてお届けします。
過食症・過食嘔吐が、なかなか回復しない方・ご家族の方などに参考になれば幸いです。
「過食は必要なもの…」ですか???
過食は症状です。
カゼで言えば、発熱です。
過食=症状=発熱
カゼの時、「熱は必要なもの」と言いますか?
「熱が必要だから、どんどん出していい」と推奨しますか?
ちがいますよね?
熱が下がらないとタイヘン!
熱を下げるにはどうしたらいか。
熱が早く下がりますよに…etc.
とジタバタするのがフツーではないでしょうか?
さらに、
熱が下がっても、身体がダルイ
熱が下がっても、食欲がわかない
熱が下がっても、お腹が痛い
といった症状があれば、「まだ治っていないね」と判断することと思います。
過食でも過食嘔吐でも、同じです。
「どんどん過食していい」という考え方はNGです。
さらに、過食・過食嘔吐は無くなっても、倦怠感・無気力などがあれば、「まだ治っていない」と言えます。
カゼと同じように考えていきましょう。
「過食が治る」とは?「治った人」とは?
じゃぁ、どんな情報を信じたらいいの?とギモンをお持ちになるかもしれません。
私は、摂食障害の教科書的な知識ではなく、「治った人」の意見がとても大切だと思っています。
しかし、ココで難しいのが「治る」という定義が、バラバラなところです。
世の中には「自称・治った人」がたくさんいます(私も実際にお会いしたことがあります)。
そこで、当オフィスでは摂食障害の卒業基準として、以下の2つを定義しています。
・症状ゼロ
・学校・仕事を安定して続けられること
この2つが半年以上続いて、はじめて「卒業」としています。
つまり、「過食が治った」とは、過食が1度もない状態が半年以上続いていることです。
さらに、「症状」とは、過食に関連した症状も含みます。
・無気力
・倦怠感
・肥満体型
こうしたことも全て「半年以上」なくなっていることが大切です。
過食に関する情報を見聞きする時、情報を発信している方が「治った人」に当てはまるかどうか、慎重にチェックしてみてくださいね。
次回の動画では
次回の動画では、上記の「過食は必要なものか?」について、より詳しくお届けします!
過食がなかなか治らない方
摂食障害の「治り方」が分からない方
ずっと通院していても、変化が無い方
などに向けて、お話していきます。
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