ジム通いを辞めると食べ吐きも減る?

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害と運動
摂食障害とスポーツジム

とてもとてもよくある話題です。

私もハマって悪化した1人ですが・・・

ジムのインストラクターたちが、
あなたの摂食障害をどこまで理解してくれているのか・・・
大いに疑問を感じるところです。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

今、ほぼ毎日、過食嘔吐がありますが、スポーツクラブに通っています。

前日の食べ吐きでフラフラ、クラクラするな中、必死で筋トレや有酸素運動をしています。

最近、「ジム通いをやめると、体型を意識する事が少なく食べ吐きの回数も少なくなるのではないかな」と感じるようになってきました。

中村先生はどう思われますでしょうか?


*ブログでは、一般論と私の経験談の範囲で回答させていただきます。

ご質問をありがとうございます。

過食嘔吐でフラフラの中、ジム通い・・・。
この部分だけでも、身体が危険な状態のまま、
運動してしまっていますよね。。。

今回は、以下の3つから考えていきます。

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1.過食嘔吐とジム通いの流れ

2.「元気いっぱいじゃないと、痩せない!」

3.必死の頑張りよりも大切なこと

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1.過食嘔吐とジム通いの流れ

摂食障害の原因

 ↓

痩せなきゃ!!

 ↓

過食嘔吐・ジム通い

 ↓

ジムで鏡を見る

 ↓

姿にガッカリ

 ↓

もっと運動しなきゃ!

 ↓
 ↓

というループにハマっていませんか?

確かに、全身が鏡で映し出される環境にストレスを感じているかもしれませんが・・・

元々の原因は、ジムの環境とは別のところにあるはずです。
ジムの環境が、元々の原因を悪化させるのではあれば、
ジムを辞めることで、少しは心が楽になることは考えられると思います。

でも・・・

摂食障害の元々の原因を、どんなふうに考えていますか?

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もちろん、「辞めてから考える」であればOKです。

ジムを辞めるだけで解決しないことを、気に留めて置いてほしいなぁと思います。

2.「元気いっぱいじゃないと、痩せない!」

上記は、ジム通いと心の面について、お伝えしましたので、
「2」では、身体の面からお伝えします。

フラフラだけど、動き続けてしまう。
もしくは、ハイテンションになって、身体の辛さすら感じられなくなってしまう。

けれど、「痩せたい」「太りたくない」気持ちだけは、どんどん強くなっていませんか?

私は、順番が違う、と思っています。

摂食障害だった頃の私も、同じように、
「やらなきゃ!やらなきゃ!」という意識で動いていました。

ジム通いだけではなく、
日常生活そのものが、
「やらなきゃ!」が基盤にありました。

そんな時、過食をどうにかしたくて、管理栄養士さんに相談していました。

管理栄養士さんから言われたのは、

「元気いっぱいじゃないと、痩せない」

すごーく衝撃的でした。

「元気」よりも、「痩せる」を優先していた自分
キレイになりたかったはずなのに、キレイがどんどん遠ざかる現実。

ホント衝撃的でした。。。

だから、今思うのは・・・

フラフラの身体になっている時点で、
運動ではなく、フラフラを治すことが先なんです。

フラフラのまま運動して、痩せなくて、、、
ますます心が追い詰められていませんか?

ココが、文字通り、立ち止まるタイミングなのです。

身体が快適になって
心も落ち着いて

動きたいなぁ~
やってみたいなぁ~
そう思える時こそ、運動するタイミングなのではないでしょうか?

3.必死の頑張りよりも、大切なこと

運動を必死で頑張って、どんなことが手に入りましたか?

運動以外の生活も
いつも必死の頑張りばかりしていませんか?

必死の頑張りばかりで、
心がギュウギュウになって

必死じゃない人を見ると、
心のどこかで優越感を抱いて

必死で頑張っていない人に、
イライラして…etc.

きっと、必死で良かったことなんて、そんなに多くは無いはずです。

出来ることなら、
これまでと真逆にすることをお勧めします。

必死でやってきたことにチカラを抜いて、
必死になれなかったことに、チカラをいれてみるのです。

運動にチカラを抜いたら、
次は、必死になれなかったことを、見つけていきましょう。

信頼できる治療者は、いますか?
やりたい仕事が、何か分かっていますか?
家族に伝えたいこと、伝えていますか?

いつまでに、どうやって治りたいか、考えてみましたか?

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勘違いが起きやすいのは・・・
「辞めただけ」で、ある日突然、心が治る、と思ってしまうことです。

休職・休学、退職・退学も同じですが、
今回のご質問も「ジムを辞める」だけでは問題解決ではありません。

これまで避けてきたこと
これまでチカラを注いでこなかったこと

せっかくジムを辞めるのなら、
このチャンスを大切に活かしてみてくださいね。