20代の摂食障害の難しさは、社会復帰です!手に職があれば別ですが、一般的なレールから外れて「ブランクの時期」があると就活は結構ツライものになります。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。プロフィールはこちら
*写真はホームベーカリーで作ったパンです^^焼きたてを撮影
このブログを読んでくださっている方ならご存知の方も多いかと思いますが…
摂食障害専門カウンセラーとして独立開業する前、パン教室を主催していました。
パン教室は経営のど素人のまま始めたので、ビジネス的に上手く回らなくなり2年ほどで閉鎖しました。
その頃のことを振り返って思うことをシェアします。
摂食障害の回復:就職活動はムリだった話
治ることが壮大なことに思えて
頑張って治したら、だれか褒めてくれるんじゃないか。
そんな淡い期待をいつの間にか持っていました。
いざ就職活動をはじめてみると、当たり前の現実がそこにありました。
・健康体は当たり前
・1日3食食べられて当たり前
・生理がふつうにあって当たり前(←こんな質問ないですが)
その上で、
「あなたは一体何ができますか?」
というのが、すべての就職活動に共通していることです。
ホント、今から振り返れば当たり前すぎることが分かっていなかったのですが…
・すべての会社は利益を出すためにある
・人を雇うのは、会社にとってプラスを作るため
・会社は、余分なリスクを背負いたくない
ということを痛感していきました。不採用結果からの推測ですが。
摂食障害「気質」なら、ひとり仕事は向いている
摂食障害の気質は、摂食障害の卒業後も別に変わらないものだと思っています。
むしろ、「良さ」として変える必要なんてないと思っています。
・真面目
・几帳面
・熱中しやすい
・イロイロ気になる(「繊細さん」タイプ)…etc.
大人数の場所では生きづらさを抱きやすいのも、様々なクライアント様とのカウンセリングで実感しています。
もちろん、私もその一人です。
ですから、摂食障害の方が、回復して仕事をするなら、手に職をつけて自営業がオススメです。
パン教室失敗は、ムダな経験だったのか?
*白ごま入り食パン
パン教室を閉鎖する頃は、本当にムダだった…としか思えませんでした。
しかし、それから10年近くの年月が過ぎて思うのは、
・ほんの一時期でも熱中したのは貴重な経験
・経営者として過ごした時間こそ、次につながった
・失敗があるから、対策を学んだ
など、たくさんの収穫があったと考えます。
何よりも、パン作りは気楽にできるのはパン教室時代に毎日毎日いろんなレシピを試行錯誤しながら作り続けてからだと思っています。