摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
摂食障害と仕事
働こう
働かなきゃ
無理やり働いて
自分を追い込んで
つらい心が過食・拒食に表れて
それでも、自分をだまし続けて・・・
そんな摂食障害の方がとても多いようです。
今回のご質問をご紹介します。
*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。
◆メルマガ読者さんからのご質問◆
綾子さん、食べていくためには働き続けなきゃいけないですよね?
じゃあ働き続けたくない状態になったら、どうすればいいんでしょうか?
ご質問をありがとうございます。
今、「辞めたらいけない!」と
必死になってしまっていませんか?
相当、思い詰めていませんか?
摂食障害の症状と共に、
「今の自分」をもうちょっとだけ冷静に見つめていきましょう^^
今回も以下の3つから考えていきます。
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1.働きたくない以上に、「働けない心身」
2.甘えることは、ダメですか?
3.摂食障害の治療計画書
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1.働きたくない以上に、「働けない心身」
「働きたくない」と思う自分に
「こんなんじゃダメだ」と責め続ける自分
「みんな我慢して働いているのに」
「お金をかせぐために、仕方がないんだ」
「せっかく仕事が見つかったんだから」
こんなふうに、自分に言い聞かせたり
本当の心身の状態を無視したりしてしまっていませんか?
私は、「働きたくない状態」こそ、
「働けない状態」だと思っています。
心が回復していれば、
ぼーっとし続けることは退屈すぎるはずです。
身体がエネルギーに満ちあふれていれば、
動きが軽やかになるはずです。
「働きたくない」と思う自分を責めないで。
「働きたくない自分」が一生続くなんて、あり得ないのではないでしょうか?
2.甘えることは、ダメですか?
確かに、生きていくためにはお金が必要です。
衣食住、まかなうためには、ある程度の収入が必要です。
ですが・・・
頼っていますか?
甘えていますか?
甘えられる相手がいるのに、
何もかも1人で抱え込んで
自分で出来ると言い聞かせて
心が爆発寸前になっているのではないでしょうか?
私は、あなたが回復に向かっているのなら、
存分に甘えていいと思います。
甘えと甘ったれは違います。
甘えは、自分で出来ることをやった上で、
周りに助けを借りること。
甘ったれは、自分で何もせず、
何もかも他力本願で居続けてしまうこと。
治そうと思い
治るための行動を選び続け
その上で、仕事から離れることがベストだと思うなら、
どうか、充分に甘えてみてください。
・・・
私は、学生の時期が長く、
無職だった時期も、当然親に甘えていきていました。
甘ったれだった時期もあります。
通院だけはしていても、
私自身に治そうという気持ちが欠けていた時期もあります。
でも、「甘える」になった時、
少しずつ、生活が心地よくなっていったのだと思います。
3.摂食障害の治療計画書
通院しても
もちろん、入院しても
誰も、こんな話をしてくれないかもしれません。
だから、「お任せ治療」になりがちなのです。
摂食障害であっても
あなたはあなたの人生があるのです。
だから、じっくり考えていきましょう。
いつまでに、
どうなるか。
「どうなりたいか」ではなく、
「どうなるか」です。
例えば・・・
2000年 習い事を開始(通院は週1回の診察とカウンセリング)
2001年 習い事を増やす(通院は継続)
2002年 アルバイト開始(週3日位、通院も続ける)
2003年 週5日、アルバイト(通院の頻度を減らす
2004年 一人暮らし開始・・・
こんなふうに、あなたの治療計画と
人生設計を考えていきませんか?
もし今が、完全自宅療養のスタートだとしたら、
「習い事開始」まで、どんな治療を受けたいですか?
・どんな治療
・どれくらいの頻度
・どんな先生・・・etc.
あなたの人生ですから
あなたが望む治療を考えていきましょう。
やみくもに、病院に行っても
得られるものは少ないかもしれません。
主治医の言いなりになっているだけでは、
あなたがあなたの摂食障害と向き合うことには繋がらないのかもしれません。
だからこそ、
治る主体は、あなたです。