摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
治るのかなぁ
ずっと体重にビクビクしているのかなぁ
ずっと食べ吐きしているのかなぁ
今の苦しみが、ずーっと続くような
そんな恐怖に襲われていないでしょうか?
今回のご質問をご紹介します。
*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。
摂食障害はいつかはなおりますか?
生きてていてもいいんでしょうか?
ご質問をありがとうございます。
不安ですよね。
不安だからこそ、
「聞きたくてたまらない」
「聞かずにはいられない」
そんな心境ではないでしょうか?
摂食障害が治るか、治らないかというだけの問いなら、
どんな摂食障害も治ると答えます。
ですが、、、
じーっとしていても
ひたすら症状を続けていても
自然治癒することは無いと思っています。
「いつか治る」を叶えていくために、考えて欲しいことは、以下の3つです。
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1.症状がゼロになった時のイメージ
2.いつまでに、治りたいですか?
3.「治った状態」を定義しよう
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1.症状がゼロになった時のイメージ
過食嘔吐がゼロになったら、
たくさんお金が貯金できて、買いたい物がどんどん買えそう
外食が自由になったら、友達とスイーツ食べ放題にいける!
体重にビクビクしなくなったら、毎日楽しくて仕方がないかも!?
こんなふうに、「治った自分」が
とてもとてもキラキラしていませんか?
未来に向かっていいイメージを抱くことは、とても大切です。
なりたいイメージに向かっていくことが出来るからです。
けれど、同時に考えて欲しいことがあります。
「治っただけ」で、何もかも上手くいきますか?
治っただけで、友達と気楽に話せるようになったり
治っただけで、仕事が見つかったり
治っただけで、服が自由に着こなせたり
これらは、治っただけで、叶うのでしょうか?
私は、治ることは、社会に出る上で前提条件に過ぎないと思っています。
治った後の世界は、とても楽しいのは事実です。
でも、その世界は、あなた自身で創り上げていくものではないでしょうか?
治るということ、
じっくり考えてみてくださいね^^
2.いつまでに、治りたいですか?
これ、忘れがちだけれど、とても大事なことです。
いつまでに治りたいですか?
私が摂食障害患者として通院していた時、
通院がずーっと続くような気持ちになりました。
心の不安がゼロになることも無いし
いつまで治療を続けるべき!という話は聞いたことが無かったし
なんとなく通院。。。
受診したら
次の予約を取って
予約を取ったから、また行って。。。
この繰り返しだけで、
延々と続けていくのかなぁ???と漠然とした不安に襲われました。
今のあなたは、「いつまで」を考えていますか?
今、何に困っていて
何の目的で
治療を受けていますか?
それとも、治療自体、何もしていない状態でしょうか?
いずれの場合も、
「いつまで」に治るのか、
あなた自身でちゃんと考えてほしいと思っています。
そこから、逆算してくのです。
1年後までに「治りたい」と思ったら、
半年後までに、どんな状態になる必要がありますか?
半年後の状態が決まったら、
3ケ月後の状態は、どんな感じですか?
そしたら、この1ケ月で、どんなことに取り組んでいきますか?
私が、「どんな摂食障害も治る」というのは、
あなたが主体的に取り組んでこそ、現実になるのです。
「お任せ」ではなく、
「なんとなく」でもなく、
「きっかけ探し」でもなく
あなた自身で、考え、1つ1つ取り組んでいきませんか?
3.「治った状態」を定義しよう
治った状態とは、
体重が何キロでも平気な状態でしょうか?
治った状態とは、
毎日食べ放題に行ける状態でしょうか?
治った状態とは、
仕事もプライベートも全て上手くいく状態でしょうか?
きっと・・・
違いますよね。
私は、「治った状態」とは、あなた自身が決めることだと思っています。
摂食障害に限らないことですが・・・
ゴールは一人ひとり違います。
治った状態とは、
何がどうなることでしょうか?
外食が平気になること?
体重計に乗らなくなること?
言いたいことが言えるようになること?
家族とケンカしなくなること?
できれば、
身体・心・対人関係・仕事など、いろんな分野から
考えてみてほしいのです。
そして、「治った状態」をハッキリ決めておくことが大事なのです。
摂食障害の回復には、長い時間がかかります。
長い時間だからこそ、気分の浮き沈みがあります。
回復も、行ったり来たりしまう。
時には、なんのために治るのか
なぜ治らないといけないのか
自分はどこに向かっているのか・・・
分からなくなることもあると思います。
だからこそ、「治った状態」が指標となるのです。
誰かが、あなたの代わりに生きることはできません。
治らないことを、誰かのせいにすることもできません。
なぜなら、あなたの人生だからです。
あなたは、あなたのために治る必要があるのです。
今、あなたは、あなたのために生きていますか?
こんな先まで苦しまないで欲しいのです!!