先日のひとりランチ。もちろんピザは完食です(笑)。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
摂食障害のお嬢様を持つお母様方からのご質問には、共通している部分を感じます。
これまでYouTube動画で取り上げさせていただいたものの一部ですが、
・【拒食症から過食嘔吐!?】かならず過食や過食嘔吐になるの?母親として声がけは?
【拒食症の接し方】家族は食べる/吐くについて何て言えばいいの?
こうしたご質問の根底に潜んでいるのは、お母様が抱えている不安ですよね。
拒食症から過食がはじまることを、過度に恐れていませんか?
過食になったら、かわいそう
過食で苦しむ娘を見ていられない
過食になって、過食代がどんどん高額になったら…
と、お母様の不安が先立っていませんか?
拒食症から過食になっても、別に治るのですから、それでいいじゃないですか。
それよりも、お嬢様にとって、大事な経験を回避させてしまうのは、問題かもしれません。
大事な経験とは
・失敗すること
・失敗から立ち直ること
です。
必ずしも過食=失敗とは考えていませんが、少なくとも現時点のお嬢様(きっとお母様も)には、「過食はしてはいけないもの」という認識でいるのではないでしょうか。
しかし、過食をある意味、無理やり予防してしまえば、大切な「立ち直る経験」さえも経験できなくなってしまいます。
過食スイッチが入らない食事なんて、ない
どんな食事がいいか
何なら食べてくれるか
いつ・どれくらいの料理をすればいいか
こうしたことで真剣に悩んでいるお母様方も多くいらっしゃいます。
摂食障害専門カウンセリングでお伝えすることは、ほぼ毎回同じです。
「フツーで」
です(笑)。
ご家族の夕飯を用意する、いつも通りの感じで用意していただければOKです。
逆に
・特別な料理
・特別な材料
などは、回復とは逆効果ですから、今すぐ辞めましょう。
今すぐできる!家族の接し方はコレを変えよう
腫れ物に触れる接し方を辞めましょう。
今すぐ、です。
過食になったら困る…と思ってしまうこと自体、「腫れ物に触れる関わり方」とも言えますが。
摂食障害は治る病気です。
治る病気なのですから、治るための行動をお母様から始めていきましょう。